次世代通信サービス5Gが普及すると「動画配信」がさらに急成長すると言われている。
関西でも将来的なデータ量の増加を見込んで「データセンター(DC)」の建設が相次いでいるので、「5G時代」の到来を実感している。
全体的に見れば「動画配信」が急成長するのは間違いないと思うが、すべてのコンテンツが「動画配信」に向いているとは思わない。
結論から言うと「動画配信」は電車の中や空いた時間に見る「エンターテイメント・コンテンツ」だと思う。
そうだとすると「今日は午前8時に起きましたといった日記風のブログ」「旅ブログ」「グルメブログ」など「暇つぶしに読むブログ」は「動画配信」に取って代わられるかもしれない。
しかし「〇〇ビルの設計会社」を調べたいときに「動画」を視聴しても、目的の答えに到達するのに数分かかることもあるし、そもそも、そこまで調べていない「動画」も多い。したがって、ピンポイントの情報を発信する「ブログ」の必要性は今後もあると思う。
海外のIT企業は、日本人が思うよりも「利益を追求」を重視している。IT企業は「検索エンジン」をほぼ独占しているが、ブログのプラットフォームは独占できていない。
したがって、IT企業がプラットフォームを独占している「動画配信」にユーザーを囲い込む経営方針だと思う。
そういう流れから「動画配信」に優先的に「広告」が配信され、結果として億単位の収入を得る「動画配信者」が増加しているのだと思う。
大阪府民に都市開発ブログの開設を勧めてきたので、ブログの現状を説明することにします。
コロナの影響で当ブログの2020年4月のアクセス数は、通常月の3分の1くらいに減少しましたが、2020年7月現在で8割~9割くらいまで回復しています。
しかし、ブログの将来については、どうなるか不透明な部分があると思います。結局、ブログについても検索エンジンの上位に表示されないとアクセスがないので、やはりIT検索企業次第というのが本当のところだと思います。
コロナの影響とは言え、ブログのアクセス数が3分の1になるのは不可解だと思う。
2020年2月頃、動画配信者の中で「コロナのことを動画にすると収益化できない(広告がつかない)」と噂されるようになった。その結果、多くの動画配信者は「コロナ」という単語すら言わないくなった。
しかし、その後「コロナについての動画」も収益化できるようになると、一斉に「コロナの動画」をアップするようになった。
当ブログは、そういう情報を知っていたが「書きたいことを書く」方針なので「コロナについての記事」も数多く書いていた。その結果、2020年4月の当ブログのアクセス数が通常月の3分の1になったのかどうかよく分からないが、動画配信者が「好きなことを配信しているのではない」ことだけは事実だと思う。
人気動画配信者は、10分の動画を5時間かけて編集しているし、20万円もするカメラ(パナソニックGH5など)を使用している。編集用PCも第8世代以降のcore i7を搭載した10万円以上のものだし、編集用ソフトも数万円する。人気動画配信者になるには、費用的にも時間的にも「副業」では無理なような気がする。
さらに、有名芸能人が動画配信するようになって、数日でチャンネル登録者100万人を獲得している。視聴者が動画視聴する合計時間はそれほど増加していないので、一般動画配信者の動画を視聴する時間は減少していると思われる。
結局、動画配信サービス自体は成長すると思うが、レベルが上がり過ぎて一般の動画配信者にとっては、収益化するハードルが高くなったと思われる。
2020年2月頃、世界的に感染拡大しているとき、某英会話配信者が海外に短期移住して、コロナの感染が収束していないにも関わらず日本に帰国すると発表して炎上した。
コロナ感染が拡大している中で日本を海外を往復するのは不可解だ。この配信者は、183日ルールのために海外に短期移住したのではないか?
1年のうち半年(183日)以上、海外に居住する日本人が海外で得た所得は、日本の税務署に課税されないというルールがある。例えば年収1億円で日本で申告すれば所得税45%と住民税約10%の合計55%(5,500万円)の税金を支払う必要がある。しかし、海外なら所得税20%(税金2,000万円)の国もあるのでそこで申告していたのではないだろうか?
一見、素人っぽい動画配信者だが、本当は一般人が知らないような節税方法を駆使しているのかもしれない。
結論としては、一般人は「動画配信」よりも「ブログ」の方が向いていると思う。
しかし、動画編集を自動的にするアプリも出てきているので、将来的に動画編集が数分でできるようになるかもしれない。
また、日本語の音声を自動的に「多言語字幕」にする精度も上がってくると、日本人1億2500万人のマーケットから世界の20億人~30億人のマーケットへと10倍以上に広がる可能性もある。
やはり、動画配信サービス全体としてみれば、将来性は極めて高いと思う。
生活の中で「テレビ視聴」「ネットサーフィン」「ゲーム」などに費やす時間は睡眠時間を削らない限り増やせない。
したがって、その限られた時間の中で「動画を視聴」する時間が増加すれば「テレビ視聴」時間が少なくなる。
つまり、一番将来性がないのが「テレビ」と言える。ブログと「動画配信」はある程度「住み分け」が可能と思われる。