出典(堺市 一部加工)
大阪府堺市は、南海堺東駅~堺駅(1.7km)までの東西交通の脆弱性を解消するため、2025年の大阪・関西万博ごろの運行開始を目指し「次世代交通システム(ART)」の素案を発表した。
大阪 堺駅と堺東駅間シャトルバスに代わり最新鋭車両:朝日新聞デジタル https://t.co/kpArqevZnX
— 関西散歩ブログ (@KansaiSanpo) August 11, 2021
2028年のIR(統合型リゾート)開業、2031年春の「なにわ筋線」開業を控え、堺市でも市内交通「大小路(おおしょうじ)筋」を整備する目的があったと思われる。
今回素案に盛り込んだ「次世代都市交通(ART)」は、電動化し、自動運転化も視野に入れる。
さらに、2022年秋に「ららぽーと堺」が開業する美原区と、堺区中心部を結ぶバス高速輸送システム(BRT)の実証実験にも2021年度に乗り出す。
堺市では、1994年から臨海部と市中心街を結ぶ「東西鉄軌道」の導入を検討、次世代型路面電車(LRT)に絞って堺浜-堺東間で整備計画を進めたが、2009年の市長選で中止を公約に掲げた竹山修身(おさみ)前市長が当選した結果、白紙に戻っていた。
新交通システム | LRT(次世代路面電車) | BRT(bus rapid transit) | バスの高速化 |
車両 | LRT | バス | |
定員 | 80人/編成 | 70人/台 | |
運行本数 | ピーク片道10本(6分毎) | ピーク片道12本(5分毎) | |
内容 | 専用軌道(阪堺線乗り入れ可能) | 専用バスレーン | 一般道を走行 |
途中駅(停留所) | 4か所 | 5か所 | |
事業費 | 130億円 | 19億円 | 6億円 |
運賃 | 220円均一 |
個人的な予想ですが、LRT(次世代路面電車)の導入費用は130億円と高額なため、実現可能性は低いと思う。
「BRT(専用バスレーン走行)」と「既存のバスの高速化」案が中心になると思われる。
出典 神戸市(全長18m 定員112名 車両価格1億円)
また、2021年4月から神戸で運行している「ポートループ」のように「連節バス」を一般道で走行する案もあるかもしれない。
将来的な自動運転も視野に入れた電動バス「次世代交通(ART)」を素案に盛り込んだが、輸送力が少ない可能性もあり、見通しは不透明。
やはり、BRT(専用バスレーン)または既存バスの高速化が基本と思われる。