国土交通省は2019年7月19日に「羽田空港の発着枠の配分のあり方」を検討する小委員会を開催した。
羽田空港の使用許可(航空法第107条の3)は、2020年1月に5年の期限が到来する。
近年の航空機需要の変化などから、羽田空港国内線に就航中の6社から最大で25枠を回収し、「新千歳」「大阪(伊丹)」「福岡」「那覇」を除く地方路線に優先して再配分する案を有識者委員会に示した。
引用 国土交通省 羽田発着枠配分基準検討小委員会
http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku04_hh_000184.html
引用 共同通信社
https://this.kiji.is/524918334045979745?c=39546741839462401
羽田空港国内線発着枠の配分(2019年 国土交通省発表)
航空会社 | シェア | 発着枠 |
JAL(日本航空) | 39.8% | 184.5枠(往復) |
ANA(全日空) | 37.0% | 171.5枠(往復) |
スカイマーク | 7.8% | 36枠(往復) |
ソラシド | 5.4% | 25枠(往復) |
AIRDO | 5.0% | 23枠(往復) |
スターフライヤー | 5.0% | 23枠(往復) |
コメント
航空各社が就航先を自由に決定できない発着枠もある。
今回も「地方路線」に就航させるという条件が付いている。
また、スターフライヤーは、羽田ー関空に就航しているが、これも「羽田ー関空ー海外路線」の乗継改善という条件のために4枠(往復)が付与されたものだ。
したがって、「羽田ー関空」の4枠(往復)を他の路線に振り替えることはできない。
神戸空港の深夜羽田便は、羽田空港の発着枠がないことを理由に就航が発表されていない。
今回、羽田空港の発着枠が2020年春ダイヤから見直されると、神戸空港の深夜羽田便の就航が期待される。