2024年7月の羽田空港の国際線利用者は開港以来の最高の202万となった。
関西空港国際線の利用者は、207万人と羽田空港よりも多かった。
2024年7月(羽田空港)利用者数
- 国内線:534万1004人
- 国際線:202万2194人
- 合計 :736万3198人
関空・羽田・成田空港の月間利用者数の比較(2024年7月)
空港 | 関西国際空港 | 羽田空港 | 成田空港 |
国内線 | 588,707 | 5,341,004 | 681,512 |
国際線 | 2,067,034 | 2,022,194 | 2,781,520 |
(外国人) | 1,670,731 | 1,092,110 | 1,921,979 |
(日本人) | 378,181 | 713,447 | 620,275 |
(通過客) | 18,122 | 196,970
(到着と出発のダブルカウント) |
239,266 |
協定該当者 | 19,667 | ||
合計 | 2,655,741 | 7,363,198 | 3,463,032 |
国土交通省の統計では、通過客を到着と出発で1人とする「シングルカウント」の場合が多く、数字が異なる場合がある。
コメント
関西国際空港の国際線利用者数は、羽田空港よりも多い。
しかも、羽田空港の場合は、国際線利用者数202万人の1割の約20万人が通過客となっているが、関西国際空港の場合は通過客は約2万人となっている。
したががって、実際に空港で出入国する利用者は、関西国際空港は約205万人、羽田空港は約183万人となる。
通過客は基本的に空港の外に出ないので経済効果が少ない。
関空2期島に本格ターミナルが必要
関空には、1期島にターミナル(T1)と、2期島にLCCターミナル(T2)の2つしかない。
2期島には、本格的ターミナルが建設されていない。
繰り返しになるが、関西国際空港の国際線利用者は羽田空港よりも多いにも関わらず、国土交通省(斉藤大臣・公明党)は関空2期島に本格的ターミナルを建設するつもりはないようだ。
神戸空港が国際化すると、関空よりも羽田空港の国際線の方が多くなるかもしれない。
また、関西全体を考えると神戸空港と関西空港に国際線が分かれることで利用者が分散するというデメリットがある。
神戸空港を利用する外国人利用者の目的地は大阪と京都なので、神戸空港からのアクセスは悪い。
したがって、神戸空港は安い運賃で集客するしかない。それが民間企業による公平な競争ならいい。
しかし、神戸空港の着陸料は神戸市が多額の税金を投入して、関空や伊丹空港の半額以下を実現しているだけで、公平な競争ではない。
羽田空港のターミナルの運営会社
羽田空港のターミナルの運営会社は、日本空港ビルデング株式会社と東京国際空港ターミナル株式会社の2社。
東京国際空港ターミナル株式会社は、第3旅客ターミナル(旧国際線旅客ターミナル)運営のために設立された特別目的会社で、日本空港ビルデング株式会社(約51%)やJAL(約17%)、ANA(約17%)が出資している。