
阪急三番街南館B1F
大阪・梅田の地下街でまたひとつ、新たな動きが見え始めている。
大阪メトロ御堂筋線「梅田駅」北改札近く、阪急三番街南館B1Fの一角で現在、仮囲いによる工事が進められているが、現地の掲示などから施工を「竹中工務店」が担当する可能性が高い。

案内表示
阪急三番街・南館B1F、再開発の「つなぎ目」にあたる重要エリア
阪急三番街は1971年(全体開業は1973年)に開業した大型商業施設で、北館・南館・中央部分から構成される。南館B1Fは、大阪メトロ御堂筋線「梅田駅」や阪急「大阪梅田駅」と地下で直結する、いわば“玄関口”のような場所だ。
この周辺では近年、「新阪急ホテル」の解体準備や「芝田1丁目計画」など、阪急阪神グループによる再開発が相次いでおり、今回の工事も将来の再開発計画に向けた基盤整備の一環である可能性がある。

阪急三番街南館B1F

大阪梅田ツインタワーズ・サウス(竹中工務店が設計・施工を担当)
大阪新阪急ホテルの建替

「大阪新阪急ホテル」(左)・「阪急ターミナルビル」(右)
大阪新阪急ホテルは2025年1月4日の宿泊を持って閉館し、2025年大阪・関西万博の期間中は外国人スタッフの宿泊施設として利用されていました。
万博閉幕後の2025年12月中旬に解体着手し、2028年秋に解体完了する予定です。
阪急大阪梅田駅などの再開発計画「芝田1丁目計画」の中で「大阪新阪急ホテルの解体」が先行することになるようです。
| 施設名 | 旧・大阪新阪急ホテル |
| 所在地 | 大阪市北区芝田一丁目1番35号(住居表示) |
| 用途 | ホテル客室(961室)、料飲施設:7店、宴会場:12室 |
| 竣工 | 1964年(築61年) |
| 敷地面積 | 5,729㎡ |
| 延床面積 | 44,000㎡ |
| 基準階面積 | ― |
| 階数 | 地上11階・地下3階・塔屋3階 |
| 高さ | 40m〜50m |
| 閉館日 | 2025年1月4日 |
| 所有者 | 阪急電鉄株式会社 |
| 解体着工 | 2025年12月中旬 |
| 解体完了 | 2028年秋 |
旧・新阪急ホテルの解体後の予想
当ブログの見立てでは、旧・新阪急ホテルの解体後はすぐに「新・新阪急ホテル」を建設するのではなく、まずは「阪急ターミナルビル」解体・建て替え工事の用地として活用される可能性が高いと考えています。
高さ180m級となる新「阪急ターミナルビル」が完成してから、「新・新阪急ホテル」の建設に着手する流れになると予想しています。
当ブログの予想
- 2025年12月~2028年秋 :新阪急ホテルの解体
- 2028年秋~2030年12月 :阪急ターミナルビルの解体
- 2029年~2035年 :阪急大阪梅田駅と阪急三番街の大規模改修
- 2031年~2035年 :新「阪急ターミナルビル」の建設
- 2035年~2038年 :新「新阪急ホテル」の建設

当ブログ作成(非公式)の完成予想図

出典(阪急阪神不動産)
阪急阪神HDは、「大阪新阪急ホテルの建替」「阪急ターミナルビルの建替」「阪急大阪梅田駅・阪急三番街の全面改修」を一体的に再開発する「芝田1丁目計画」を計画している。
(阪急)芝田1丁目計画の概要(予想)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象施設 | 大阪新阪急ホテル、阪急ターミナルビル、阪急三番街 |
| 目的 | 大阪梅田の国際競争力強化・都市機能の再構築 |
| 完成予定 | 2035年〜2040年頃 |
| 延床面積 | 約30万㎡〜40万㎡(新築部分のみ) |
| 総事業費 | 約2,500億円以上(推定) |
| 主な用途 | ホテル、オフィス、商業施設、MICE施設、エンタメ施設など |
| 設計思想 | 「梅田ビジョン」に基づく国際交流拠点の創出 |
