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兵庫の外国人宿泊者100万人突破、神戸は外国人に人気なのか?

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兵庫県の外国人宿泊数は2013年の51万人から2015年には121万人と倍増している。兵庫・神戸が外国人観光客に人気になってきたという意見もある。

はたしてそうなのか?
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兵庫県内の宿泊施設の外国人延べ宿泊者数の推移

外国人宿泊者数
2013 51万人
2014 70万人
2015 121万人
2016 108万人

確かに兵庫県の外国人宿泊者数は増加傾向にあるようで、2013年の51万人から2015年には121万人と倍増している。

しかし、「外国人宿泊者数の増加」=「兵庫県が外国人に人気」という訳でないようだ。

それは、「2015年の121万人」から「2016年の108万人」と外国人宿泊者数が減少した理由を考えるとよくわかる。

 

外国人宿泊者数(延べ人数)とホテル稼働率(2016)

まず、外国人観光客はどの都市に多く宿泊しているのかを調べてみた。

やはり、東京都が一番多く、2番目は大阪府となっている。

順位 都道府県 外国人宿泊者数(万人) ホテル稼働率
1 東京都 1806 79.2%
2 大阪府 1026 84.1%
3 北海道 692 62.0%
4 京都府 482 70.9%
5 沖縄県 448 67.3%
6 千葉県 346 68.4%
7 福岡県 267 70.9%
8 愛知県 232 70.3%
9 神奈川県 227 67.9%
10 静岡県 158 54.4%
11 山梨県 137 45.4%
12 長野県 116 35.5%
13 兵庫県 108 57.7%

出典 観光庁

関西の府県をみると

  • 大阪府 1,026万人(稼働率84.1%)
  • 京都府  482万人(稼働率70.9%)
  • 兵庫県  108万人(稼働率57.7%)

兵庫県の外国人宿泊者数は108万人と大阪府の1,026万人の10分の1になっている。

大阪府のホテル稼働率を見ると84.1%と全国1位で、ホテル不足になっていることが分かる。

そのため、大阪府内で宿泊できなかった外国人観光客がしかたなく兵庫県で宿泊していると予想される。

国内出張でも大阪府内のホテルが予約できず、神戸に宿泊することが多い。

2016年も日本全体の訪日外国人は増加しているのに、兵庫県の外国人宿泊数は2015年の121万人から2016年には108万人と10%の大幅な減少になっている。

これは2016年頃から、大阪のホテルが開業し、また民泊解禁により、神戸に宿泊する必要がなくなったためと思われる。

実際、民泊仲介サイト「Airbnb」には大阪府内の民泊物件1万2000室が登録されている。

2018年以降も大阪では客室数1,000室規模の大型ホテルなどが開業し、また、1棟丸ごと民泊対応する民泊マンションが増加すると予想されるため、神戸に宿泊する外国人観光客は減少する可能性がある。

しかし、大阪のホテル宿泊費は高いので、国内の出張需要(格安ビジネスホテル)は大阪では満たせない可能性がある。

神戸はそういう大阪に宿泊できなかった安い国内出張需要を取り込んだ方がいいのではないか?

最近、神戸市内では10階建てのビジネスホテルが建設されているが、それも大阪では安いビジネスホテルが不足しているためだと思われる。

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