2019年4月(筆者撮影)
いまざとライナー(BRT)は、大阪メトロ今里筋線の延伸予定区間の需要を検証するため社会実験として2019年4月1日に運行を開始した。
運行ルート
出典 大阪市
ルート | 区間 | 区間 | 所要時間 | 運行間隔 |
あべの橋ルート | あべの橋(天王寺) | 大阪メトロ今里駅 | 25分 | 20分に1本 |
長居ルート | 大阪メトロ長居 | 大阪メトロ今里駅 | 37分 | 20分に1本 |
平日7時台~18時台は2ルートともに20分に1本の頻度で運行する。
この2ルートは、「杭全(くまた)」~「大阪メトロ今里駅」の間は重複しており、その区間は10分に1本の頻度となる。
運賃と利用可能券種
- 全区間均一 大人210円、小児110円
- ICカード(PiTaPa、ICOCAなどの全国相互利用可能なすべてのICカード)
- Osaka Metroまたは大阪シティバスが発行する回数カード、バス回数券、1日乗車券(エンジョイエコカード)
社会実験区間
大阪メトロ今里筋線の延伸の社会実験のため、今後3年後、5年後に検証を行い、その後の対応方針を決定する。
あべの橋(天王寺)の乗り場は、天王寺MIO前の大阪シティバスの停留所と兼用
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コメント
車内のデザイン
あべの橋(天王寺)ー今里間に乗車したが、乗客は平均すると5人~10人くらい。
停留所で乗り降りするので、もっとも少ない時で2名という状態。
そもそも、20分に1本の不便さ。地下鉄の延伸ルートは1本なんだから、2ルート同時に社会実験する意味はない。1ルートずつ1年間ごとに交代で運行すればいいはずだ。
いまざとライナー社会実験実施の経緯
大阪自民が、大阪市営地下鉄の民営化に賛成する条件として、今里筋線の延伸(今里~湯里6丁目 総工費1,300億円)を要求した。
しかし、維新の吉村市長(当時)は拒否し、その代わりに「いまざとライナー」(BRT)による社会実験を実施することになった。
今里筋線延伸について
2019年3月にJRの「おおさか東線」が全線開業した。6両編成で15分の1本だが、開業後も予想を上回る乗客で混雑している。
混雑するJR大阪駅や大阪メトロ御堂筋線を通過しないルートが必要となっているのではないか?
したがって、今里筋線を北へJR岸辺駅・阪急正雀駅まで延伸、南は天王寺までの延伸を考えてもいいと思う。
総工費は1,500億円~2,000億円かかると思われるのがネックだ。しかし、延伸事業が完成すれば、天王寺から今里線に乗って阪急正雀駅で相互乗り入れし京都まで行けるようになる。
うめきた2期が完成すればJR大阪駅は今以上に混雑する。その混雑を緩和するために「今里筋線」の延伸は必要かもしれない。
大阪は北の開発が進んで、南はやや遅れているという「南北問題」がある。
その「南北問題」解消のためにも、天王寺~京都に直通電車が出来れば、その間の駅周辺にはインバウンド客用のホテルが多く建設されて沿線の活性化につながると思う。