2018年9月4日の台風21号の被害で冠水した関西空港の国際線・国内線便を伊丹空港に40便、神戸空港に30便振り替えることになった。
しかし、具体的内容は公表されていないので、伊丹空港に振替られる国際線を予想してみた。
繰り返しますが、個人ブロガーの予想なので、確証はありません。
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伊丹空港への振替便はなぜ40便なのか?
伊丹空港は1日370便(185往復)に制限されているが、夏期には32便増便され、402便となる。
したがって国内線32便の増便ならば、問題なく振替られる。
しかし、国土交通省は伊丹空港に40便を振替える案を提示した。
あまりにも単純過ぎるが、40便のうち32便を国内線、8便を国際線にするのではないか?
国土交通省の本当の狙い
- 9月4日 台風21号により関空冠水
- 9月7日 関空第2ターミナル 運航再開
- 9月14日 関空第1ターミナル 部分運航再開
- 9月18日 鉄道運行再開予定
- 9月21日 第1ターミナル全体が稼働予定
関空は台風被害の17日後に全体が復旧することになる。伊丹空港に国際線を就航させるにはLCC的な簡易な施設でも3ヵ月~6ヵ月かかる。
関空の復旧の方が伊丹空港国際線就航よりも早い。
国土交通省が伊丹空港・神戸空港に関空国際便を振替えるというのは、「関空を補完する」というよりも「国際線就航の実績作り」という可能性が高い。
したがって、伊丹空港国際線は小規模・短期的なものになると思われる。一度、伊丹空港に国際線を就航させて、地元の反応を見るのが目的なのかもしれない。
ANA・JALの発着枠
伊丹空港は1日370便、夏期402便(32便増便)なので、例えば伊丹空港に関空国際便20便を振替えた場合、ANA・JALの国内線は夏期に20便しか増便できず減便(32便→20便)となる。
しかし、国際線8便ならば、ANA・JALの国内線は夏期32便増便でき減便にならない。
なぜ、韓国行8便と予想したか?
もし、伊丹空港に国際線が就航するなら、ANAとJALの2社が運航することになる。また航空協定により相手国も日本側のエアラインの数と同じ2社が就航する。
したがって、日本側2社、相手国2社の合計4社が就航する。各社1往復2便とすると、合計で8便となる。
8便というのは国際線就航の最低限の便数となる。
また、好き勝手に国際線を就航させることはできない。複数の空港に国際線を振り分ける場合、「ペリメータールール」を採用することが多い。
「ペリメータールール」とは運航距離により、空港に就航する路線を規制する基準で、例えば伊丹空港は1,000km以下の国際路線に限定すると言ったものだ。
しかも、「ペリメータールール」は1,350km~1,850kmと言った恣意的な基準は国際ルール上採用できないので、一番近い韓国路線が最有力となる。
コメント
国際線用施設や人員が必要で、各社1往復では採算は厳しい。しかも韓国系LCCが就航する可能性もあり、ANA・JALにとっては、伊丹空港に小規模な国際線を就航させるメリットは少ない。
しかし、国土交通省の意向に沿って、各社1往復(2便)程度の国際線を就航させる可能性はある。
実際に、伊丹空港に国際線が就航するかどうかは不透明だが、もし就航するなら
- ANA
- JAL
- 大韓航空
- アシアナ航空
合計4社、各社1往復(2便)づつの合計4往復(8便)の可能性が高いと思われる。