
着陸時・離陸時、プロペラは上向き
アメリカ・マンハッタンで、都市交通の常識を覆す新たな移動手段が注目を集めています。渋滞に悩まされ続けてきた大都市において、“空”を使った移動が現実のものとなりつつあります。
今回お披露目されたのは、電動で飛行する次世代のエアタクシー。最高時速は約320kmに達し、ヘリコプターのように垂直離着陸(VTOL)が可能です。これにより、滑走路を必要とせず、都市部の限られたスペースでも運用できる点が大きな強みとなっています。

このエアタクシーは、ジョン・F・ケネディ国際空港とマンハッタン間を結ぶルートでの導入が予定されています。両地点の距離は約25km。通常であれば車で1時間、混雑時には2時間近くかかるこの区間を、わずか7〜10分で移動できるとされています。
ニューヨークの慢性的な交通渋滞は長年の課題でしたが、このサービスが実現すれば、ビジネスや観光の移動効率が飛躍的に向上する可能性があります。
航空当局の認証手続きを進め、早ければ2026年中にも「空飛ぶタクシー」の商業運航を始めるとしています。
| 機材 | Joby S4エアタクシー2.0(当ブログ推定) |
|---|---|
| 企業 | ジョビー・アビエーション |
| 定員 | 5名(パイロット1名を含む)・6名という情報もあります。 |
| 航続距離 | 241km(150マイル) |
| 最高速度 | 322km/h(200マイル) |
| 運航距離 | 25km(マンハッタン=JFK空港) |
| 所要時間 | 7分~10分 |
| 装備 | チルト式プロペラ6基・電動モーター2基・バッテリー2基 |
| 運賃 | 片道200ドル(31,000円) |
| 翼形状 | 固定翼・V型尾翼 |
独立した「電動モーター2基・バッテリー2基」を搭載しており、1系統が故障しても飛行できるようです。

Joby S4(固定翼とV型尾翼)
ANAと提携しており、2025年大阪・関西万博で「Joby S4」のデモンストレーションフライトを行った。
これまでもマンハッタンと空港を結ぶヘリコプターサービスは存在していましたが、騒音問題が大きな課題でした。しかし今回のエアタクシーは電動化により、飛行音を従来の約半分に抑えることに成功。さらに排出ガスもなく、環境負荷の低減にも貢献します。
- 着陸時、高度約100メートルで65〜70デシベル
都市部での運用において「静かさ」と「クリーンさ」は不可欠な要素であり、この点は普及の鍵を握る重要なポイントといえるでしょう。
料金は現時点で未定ですが、片道約200ドル(約3万1000円)と予想されています。一般的なタクシーやライドシェアでも100ドル前後かかることを考えると、決して法外な価格ではありません。
「時間をお金で買う」という価値観が浸透する中で、特にビジネス層や富裕層にとっては非常に魅力的な選択肢となりそうです。
運航距離25kmで片道約200ドル(約3万1,000円)という運賃設定であることから、導入できる区間は限られると考えられます。
詳細な料金体系は不明ですが、仮に乗客が4名の場合、1人あたり約50ドル(約7,800円)となり、一定の需要は見込める水準です。
機体は固定翼型の「空飛ぶクルマ」であり、航続距離は約240kmと、現在のヘリコプターに匹敵する性能を有しています。
一方で、回転翼のみの「空飛ぶクルマ」は航続距離が約15km程度にとどまり、性能面では大きな差があります。しかも、安全性を考慮すると実際の運航距離は5km~10kmにとどまると思います。
このため、本命はやはり「固定翼型(チルトプロペラ式)」になると考えられます。
ただし、運賃の高さから、一般利用が広く普及するとは考えにくく、主に富裕層やビジネス用途、あるいは離島・山間部といった特定区間での導入が現実的でしょう。
特に瀬戸内海には、周囲100m以上の島が約700存在し、例えば直島(香川県)ではフランス人をはじめ年間約70万人の観光客が訪れています。こうしたエリアは、有望な路線候補といえます。
また、六甲山頂などにおいても、富裕層向けヴィラやオーベルジュ(料理と宿泊が楽しめる滞在型レストラン)と組み合わせた新たな需要の創出が期待できるかもしれません。
瀬戸内海や六甲山など、「海」と「山」が多い西日本から、「空飛ぶクルマ」が普及する可能性があります。
一方で、大阪メトロは回転翼型の「空飛ぶクルマ」と提携しているため、本命と考えられる固定翼型(チルトプロペラ式)の導入は遅れる可能性があります。
大阪メトロも「固定翼型」の「空飛ぶクルマ」の導入を検討すべきだと思います。
