神戸空港の定期便は1日30便(60往復)に制限されているので、この制限がないビジネスジェットを誘致して活性化を図るという記事があった。
はたしてそうなのか?
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着陸料はいくらか?
神戸空港の着陸料は、飛行機の最大離陸重量26トン~100トンの場合1トン当たり1,500円となっている。
ちなみに6トン以下のプロペラ機の着陸料は1回、1,080円となる。
さらに騒音値83EPNdB以上の場合、料金が割り増しされるが、それほど多くはないので、ここでは計算しない。
航続距離13,000kmのビジネスジェット「ガルフストリームG650」の最大離陸重量は約45トンなので、着陸料は約67,500円と思われる。
神戸空港にビジネスジェットが年間100回来ても年間の着陸料は合計で約700万円にすぎない。
セレブが神戸空港のターミナルで買い物する?
ビジネスジェットで来るセレブが神戸空港のターミナルで買い物してそれが神戸空港の活性化になるという意見がある。
しかし定期便な離陸時間まで待ち時間があるが、ビジネスジェットは待ち時間がない。
というか、ビジネスジェットを利用するセレブは時間がないからビジネスジェットを利用するので、ターミナルビルで買い物するのか?
日本でビジネスジェットは普及するか?
アメリカでは、人口20万人程度の都市が多く、直行便では利用者が少なく路線が成立しない。そのため、一回ハブ空港で乗り換えることが多い。
その乗り継ぎ時間が3時間~4時間かかることもあるので、直行できるビジネスジェット需要があるのだ。
日本のように、直行便が多い場合は、ビジネスジェットの需要は少ない。
まとめ
ビジネスジェットの着陸料は1回7万円以下で年間100回の利用があっても年間着陸料は700万円しか増加しない。
さらに、日本の場合、直行定期便が多く就航しているので、ビジネスジェットの需要は少ない。
ビジネスジェットで神戸空港が活性化する可能性はほとんどない。