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神戸市、神戸空港に指定管理者制度を導入、「関西エアポート神戸」を指定管理者候補者に選定(2024年11月19日)

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神戸空港(筆者撮影)

神戸空港は、2025年春の国際チャーター便の運用開始・国内線発着枠拡大に向け、空港基
本施設であるエプロンの拡張や、新ターミナル、駐車場の整備を進めており、2024年11月18日に神戸空港条例を改正し指定管理者制度を導入した。

2024年11月19日、神戸市港湾局は神戸空港の指定管理者候補者として「関西エアポート神戸株式会社」を選定した。今後、2024年11月27日の神戸市定例会で可決されれば正式に決定する。

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神戸新聞

 

神戸空港の指定管理者候補者の選定結果 
施設名称 神戸空港
所在地 大阪市中央区南船場3-4-12
指定管理者候補者 関西エアポート神戸株式会社
指定期間(予定) 2025年4月1日から2030年3月31日まで
選定理由 神戸空港では、2025年春の国際チャーター便の運用開始・国内線発着枠拡大に向け、空港基本施設であるエプロンの拡張や、新ターミナル、駐車場の整備を進めており、その管理運営については、指定管理者制度を導入する。

現在、神戸空港は、コンセッション契約により2018年度から関西エアポート神戸株式会社が管理運営を担っており、新たに指定管理者制度を導入する施設の運営にあたっては、既存施設と一体的な運用を行うことで航空機の安全安心な運航を確保することが不可欠であるとともに、旅客等に対する統一的なサービス提供やコスト面をはじめスケールメリットが働くことも踏まえると、関西エアポート神戸株式会社を指定管理者候補者として選定することが適当である。

市の「公の施設の指定管理者制度運用指針」においては、「当該施設に併設する施設の運営法人等を指定する場合」については公募によらず選定をすることが可能となっており、港湾局指定管理者選定評価委員会においても、当該団体を公募によらず選定することが適当であるとされた。

 

以下過去記事

2025年3月、神戸空港のサブターミナルが開業し、国際チャーター便が就航、国内線の発着枠も1日80回(40往復)から120回(60往復)に増加する。

なお、国際チャーター便の発着枠は1日120回(60往復)の計算外となる。

サブターミナルと周辺整備の事業費283億円は、神戸市が借入金で整備し、施設利用料などから償還する。

そこで、当ブログで「神戸空港サブターミナル」の採算性を試算してみました。

出典 神戸市

2025年3月
  • 国内線の発着枠1日80回(40往復)から120回(60往復)に増加
  • 国際チャーター便が就航(上記発着枠外)
2030年頃
  • 国際定期便就航:国際線の発着枠1日40回(20往復)
  • 国内線の発着枠1日120回(60往復)
  • 発着枠合計160回(国内線120回:国際線40回

 

神戸空港サブターミナルの概要

出典 神戸市PDF

施設名 神戸空港サブターミナル
所在地 神⼾市中央区神⼾空港1
延床面積 18,700㎡(当初17,000㎡)

(既存ターミナル18,600㎡:4階建)

階数 2階建
建設費 サブターミナル150億円(当初90億円)

周辺整備を含め283億円

供用開始 2025年3月
利用者数予測 700万人(2030年)

  • 国内線510万人
  • 国際線190万人

サブターミナル単体の建設費は当初計画の90億円から150億円に増額されたが、全体の整備費は同額で変わらない。

サブターミナルは一時的に神戸市が借入金により整備し、空港施設利用料や賃料等により償還する。

 

当ブログの試算
法定の償還年数ではなく、試算として総事業費283億円を60年で償還する仮定すると1年で4.7億円となる。
1年間の管理費を3.3億円と仮定すると、全体では年間8億円の収入が必要になる。
関西エアポート神戸(株)が神戸空港の42年間の運営権を191億4000万円で取得、1年間の運営権は約4.6億円となる。
関西エアポート神戸(株)が空港全体の運営権4.6億円の2倍近い8億円でサブターミナルの運営をするとは思えない。
したがって、サブターミナルの運営は、関空T2のようにエアライン1社が専用利用するか、神戸市の外郭団体が運営するのではないか?

旅客サービス施設使用料(PSFC)旅客保安サービス料(PSSC)予想

PSFC PSSC 合計
神戸(国際線)予想 1,200円(出発のみ) 300円(出発・到着) 1,500円(出発)

300円(到着)

関空(T1国際線) 2,780円(出発のみ) 320円(出発・到着) 3,100円(出発)

320円(到着)

関空(T2国際線) 1,250円(出発のみ) 320円(出発・到着) 1,570円(出発)

320円(到着)

神戸(国内線)予想 300円 300円
関空(T1国内線) 320円 320円
関空(T2国内線) 出発420円

到着370円

出発420円

到着370円

神戸空港サブターミナル収入試算(2025年~)
国際線は大韓航空2往復(1日出発合計300人)で試算
国内線は1回(100人)で試算
神戸(国際出発)予想 1,500円×約11万人 1億6500万円
神戸(国際到着)予想 300円×約11万人 3300万円
神戸国内線(20回・10往復) 300円×73万人 2億1900万円
神戸国内線(40回・20往復) 300円×146万人 4億3800万円
合計1(国内20回・10往復) 1億6500万円(国際出発)

3300万円(国際到着)

2億1900万円(国内線)

4億1700万円
合計2(国内40回・20往復) 1億6500万円(国際出発)

3300万円(国際到着)

4億3800万円(国内線)

6億3600万円
利用者が支払う施設利用料以外にサブターミナルの賃貸料が2億円とすると、40回の発着枠が埋まれば年間収益8億3600万円となって採算がとれる。
また、既存のメインターミナルには、施設利用料は設定されないかもしれない。

神戸空港利用者数予測(2030年)

神戸市の試算では2030年の空港全体の利用者数は700万人で、国内線は510万人、国際線は190万人となっている。

国内線 国際線
2023年 344万人 0人
2030年 510万人 190万人
神戸市 180万人
神戸以外の兵庫県 130万人
大阪北部 110万人
京都・滋賀 40万人
その他 50万人
東アジア 150万人
東南アジア 40万人

2030年の神戸市の予測では国内線全体で510万人、うち神戸市民は180万人となっている。

毎年、神戸市民90万人が神戸空港を1回(2往復)利用する予測になっている。

想定される国内線路線予測

出典 神戸市

神戸空港=成田空港路線に1日10便(5往復)就航し、年間利用者数51万人の予測になっている。

スカイマークは成田空港から2015年に撤退しており、1日10便(5往復)も運航するとは思えない。

また、ANAも伊丹空港=成田空港は2便(1往復)なので、神戸空港=成田空港に1日10便(5往復)も運航するとは思えない。

では、神戸空港=成田空港間に1日10便(5往復)も運航するエアラインはどこか?

個人的には、ピーチアビエーションと予想していた。

そして、サブターミナル全体を関空T2のようにピーチアビエーションが1社で利用すると予想していた。

しかし、大韓航空が国際チャーター便を就航させるので予想が外れた。

コメント

  • 神戸=成田51万人、神戸=福岡22万人の73万人って実現可能だろうか?
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