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昼間人口で見る神戸市の衰退

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昼間人口ランキング

順位 昼間人口 夜間人口
1 大阪市 356万人 269万人
2 横浜市 342万人 373万人
3 名古屋市 260万人 230万人
4 札幌市 197万人 195万人
5 福岡市 170万人 154万人
6 京都市 161万人 148万人
7 神戸市 157万人 154万人
8 川崎市 129万人 147万人
9 広島市 121万人 119万人
10 さいたま市 117万人 126万人

昼間人口とは通勤通学などで都市に集まる人も含めた人口で、夜間人口とは、その都市に常住している人口を言う。

但し、昼間人口には買い物客や観光客は含まれない。

グランフロント大阪の来場者は開業3年10ヵ月で2億人を突破した。

これは1日当たり平均14万人になる。14万人すべてが大阪市外から来ているとは言えないが、半数以上は大阪市外から来場していると思われる。

難波や天王寺にも買い物客や観光客が数万人単位で来ており、買い物客や観光客を含めると大阪市内の昼間時間帯の人口は380万人~400万人程度になっている可能性がある。(当ブログ分析)

 

神戸市

神戸市の昼間人口は157万人で全国7位となっている。

京都市の昼間人口は161万人と神戸市よりも多い。その上、京都市は観光客も多く、実態的より神戸市よりも昼間時間帯の人口は多い。

このように、神戸市は通勤通学、買い物で大阪市に負け、観光客では京都市にも負けている。

神戸市の衰退傾向を食い止めるのは、かなり難しい。

神戸市は三宮駅半径500mのマンション建設を規制し、オフィスや商業施設を誘致する方針だ。

しかし、オフィスや商業施設の需要がないから、マンションが建設させるのであって、マンションも規制すれば、オフィスも商業誌施設もマンションも建設されず、駐車場ばかりになる可能性がある。

 

 

コメント

大阪市の人口は269万人で神戸市は154万人と大差ないと思うかもしれない。

しかし、大阪駅(梅田)~豊中市(大阪府)は10分、大阪駅(梅田)~西宮市(兵庫県)は12分と大阪市周辺都市から大阪市内へは電車で10分~15分程度で行ける。

それらの電車で15分圏内の周辺都市人口を含めると大阪市の潜在的人口は500万人規模に達する。

神戸市は北区、西区など広範囲に広がっており、市内の移動が多く、市外からの流入は期待できない。

つまり、都市圏の規模として、大阪市は500万人、神戸市は150万人と3倍以上の差がある。

 

神戸市の間違った政策

神戸市は大阪市には絶対に勝てないと思っているから、阪急線を神戸市営地下鉄と相互乗り入れしないのだろう。

もし、阪急と相互乗り入れすると三宮駅が通過駅となって、神戸の中心市街地が空洞化すると懸念しているのだろう。

しかし、それは神戸経済が神戸150万人の小さなマーケットに閉じこもることを意味し、そのまま衰退するだけだ。

神戸に観光客を呼ぶとしても、旧居留地、異人館、神戸港くらいで、大阪のUSJ、海遊館、大阪城と比較すると集客力は小さい。

世界から神戸に観光客を呼び込み、神戸経済が成長するという可能性は少ない。

結局、神戸が経済成長するには、大阪から月1回、2回という頻度の買い物客・日帰り客を集客するしかない。

しかし、大阪から旧居留地、神戸港へはアクセスが悪い。

神戸市がいくら三宮駅からのアクセスを改善しようとも、大阪からのアクセスを改善しないかぎり観光客は増加しない。

また、神戸人は、大阪人に「どうぞ神戸に来てください」という態度を示さないと、神戸はこのまま寂れるだけだ。

 

神戸は再び暗黒社会になるのか?

1950年~1960年まで神戸というのは港湾労働者や暴力団の蔓延る暗黒社会というイメージがあった。

その後、1970年代にNHK朝ドラ「風見鶏」が放送され、異国情緒のある観光地のイメージが定着した。

しかし、神戸の暴力団の分裂騒動や神戸経済の衰退と共に再び「神戸=暴力団の拠点」というイメージが次第に広まりつつある。

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