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【2019年版】なぜ、神戸は不人気な観光地になったのか?

2019/05/07

神戸港(筆者撮影)

「神戸」は不人気な観光地

神戸と言うと「おしゃれ」「異国情緒」と言われるが、ここ数年は不人気な観光地になっている。特に外国人観光客が少ない。

2017年の年間外国人宿泊数は、

  • 大阪府 1,170万人(全国2位)
  • 京都府 558万人(全国4位)
  • 兵庫県 119万人(全国14位)

やはり、外国人観光客は兵庫・神戸をスルーしていると言える。

なぜ、神戸は不人気な観光地になったのか?

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神戸はインスタ映えするのに不人気?

神戸の海は、誰でも綺麗に撮影できる。いわゆるインスタ映えする風景だ。

しかし、観光地としては神戸は人気がない。何故なのか?

確かに「神戸の海」はインスタ映えするが、プロのカメラマンが天候のいい時に撮影した写真以上には綺麗に撮影できない。

つまり、旅行前に「神戸の写真」を見た時の満足度を100%とすると、実際に神戸に行った時の満足度は70%~80%くらいなってしまう。

神戸に行った時の満足度を100%に近づけるには、なんらかの体験が必要だ。

しかし、神戸にはそういう体験型施設はない。

 

関東圏から神戸に行く理由がない?

東京・お台場(筆者撮影)

関東圏の人は東京のお台場や横浜に日帰りで行けるわけで、わざわざ「神戸の海」を見るために神戸に行きたいとは思わない。

また、大阪など関西圏の人も、数年に1回、神戸に行けば満足で、リピーターにはならないことが多い。

 

神戸の中心地「三宮駅」周辺が残念

阪急「神戸三宮駅」北側

神戸の港の風景を見るために、三宮駅や元町駅で下りると、雑多な街並みが目にはいる。

また、神戸港が見える商業施設「神戸ハーバーランドumie」にしても、観光客目当てのレストランが多く、感激するほどの食事は期待できない。

神戸市内には、おしゃれなカフェもあるのだが、そこからは海は見えない。

結局、「神戸の海」と「食事体験」が結びつかない。連続性がないのだ。

 

 

神戸人はドケチ

神戸人は上品・富裕層が多いと思われているが、実は神戸は階級社会で富裕層の絶対数が少ない。

大阪は、「食い倒れ」と言われるだけあって、1,000円くらいのランチから2,500円~5,000円のちょっと高めのランチまで味に外れが少ない。

そもそも、神戸の人口は150万人で、富裕層の割合が1割としてもやはり、富裕層の絶対数が少ない。

また、神戸の富裕層は会員制レストランなどの行くことが多いので、その分一般観光客が行くレストランのレベルが落ちている。

神戸人のリアルな食生活は質素で、大手デパートの前の「コロッケ屋」で立ち食いしたり、小汚い高架下の中華料理屋のパイプ椅子で食事したりしている。

実際、中華街は100円~300円のB級グルメばかりになってしまった。

「神戸はおしゃれ」というのは、神戸市内全体を見ればの実態とかけ離れている。

 

坂があって不便

神戸の市街地は小さいので徒歩で回れるが坂が多く不便だ。しかも、地下鉄の駅がないところも多く、観光用のループバスも使い勝手が悪い。

 

逆に「なんば・心斎橋」は、なぜ外国人客に人気なのか?

外国人旅行者にとって、「なんば・心斎橋」は関空からアクセスがいい。

しかも、高級ブランド店、ドラッグストアが多く、「なんば・心斎橋」のホテルに宿泊すれば、徒歩で買物や食事がでできる。

また、京都の神社仏閣、大阪の大阪城、USJ、海遊館に行くのにも「なんば・心斎橋」は交通アクセスがいい。

神戸は、「大阪のUSJ」や「京都の神社仏閣」のような目玉となる観光施設がない。

欧米人にとって、神戸の居留地や異人館は珍しいものではないし、アジアからの観光客にとっても、自国には欧米の植民地時代の歴史的西洋建築があり、神戸を観光する意味はない。

 

今後の見通し

神戸は、リアリティのない薄っぺらい「おしゃれな神戸」路線を変更することはないだろう。

また、神戸には、「京都の寺院」「大阪城」「USJ」「海遊館」を超える観光施設の計画もない。

したがって、今後も外国人・日本人も神戸を観光することは少ないだろう。

もちろん、逆に、外国人観光客が少ないという点に魅力を感じる日本人観光客もいるだろう。

しかし、そういう人は、定年退職した高齢者に多く、神戸は高齢者の観光地になるのかもしれない。

 

そもそも、1950年~1960年の神戸のイメージは港湾労働者や暴力団の多い暗黒社会だった。

その後、1970年代に朝ドラで「神戸の異人館」が取り上げられ、「異国情緒のあるおしゃれな観光地」というイメージが定着したに過ぎない。

1970年代から「インスタ映え」を意識していた神戸人はすごいが、そこから40年経っても、神戸は何の進歩もしていない。

神戸のインバウンド需要を拡大させるためには、表層的な「おしゃれな街」イメージを止めて、水道筋商店街などのリアルな街をアピールする必要がある。

それらを「B面の神戸」「シタマチコウベ」とアピールしているが、中途半端すぎて、なんの魅力もない。

 

まとめ

神戸は「おしゃれな街」というイメージがあるが、実際は三宮駅周辺など昭和の下町の風景のままで、「おしゃれな街」を期待した観光客は失望する。

神戸が観光地として復活するには、

  1. 本当に街全体を「おしゃれな街」にする
  2. 「神戸はおしゃれな街ではない」と宣言する

この2択だと思う。

しかし、神戸人って本当はケチだから、「おしゃれな街」を作っても観光客だけが利用するだけなので維持できない。

結局、「神戸=おしゃれな街」を返上して、一から観光都市「神戸」を作ることをしないと、観光都市「神戸」の復活はないだろう。

 

2017年 外国人宿泊数(都道府県別)

兵庫県は全国14位と低迷している。

順位 都道府県名 外国人宿泊数(2017年)
1 東京 1,902万人
2 大阪 1,170万人
3 北海道 743万人
4 京都 558万人
5 沖縄 460万人
6 千葉 352万人
7 福岡 319万人
8 愛知 259万人
9 神奈川県 226万人
10 山梨 153万人
11 静岡 147万人
12 長野 131万人
13 大分 131万人
14 兵庫 119万人

 

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