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神戸市長「ポートライナー」の新神戸延伸は「極めて困難」2015年5月25日 定例会見

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ポートライナーを新神戸に延伸することは、現時点では極めて困難だと考えています。1つは大変な工事になること、それから工事費が相当多額に上ること、それから西神山手線と競合すること、そういうことで現時点では極めて困難だと思います。

(中略)ポートライナーから地下鉄に乗りかえていただくことを考えることが現実的ではないかなと思います。

引用 神戸市 2015年5月25日 定例会見http://www.city.kobe.lg.jp/information/mayor/teireikaiken/h27/270525.html

 

ポートライナーの新神戸延伸が困難な理由

  • 大変な工事になる
  • 工事費が多額になる
  • 神戸市営地下鉄と競合する

対策としては、三宮駅で「ポートライナー」から「神戸市営地下鉄」の乗り換えを便利にする。

 

久元きぞう公式webサイト」では

ポートライナーの輸送力の強化をはかるとともに、将来的には、他のアクセス手段との比較検討を行いながら、新神戸駅への延伸を構想します。

引用 https://hisamoto-kizo.com/policy/pledge_5/

久元神戸市長は「新神戸駅への延伸を構想します」と書いている。

「延伸します」とは書いていない。あくまでも「構想します」と書いているだけ。

しかし、新神戸へのポートライナー延伸を否定したのではないので、結局、どうなるか分からない。

そこで、当ブログで「ポートライナー新神戸延伸」の可能性を検討する。

 

新神戸~神戸空港の利用者数

ポートライナー神戸空港駅の1日の乗車人員は「3,153人(2016年」。神戸空港の営業時間は午前7時から午後10時の15時間なので、単純に1時間あたり210人となる。

ポートライナーの1時間当たりの本数は平日昼間で約15本なので、1本当たりの空港利用者は14人となる。

その14人も神戸空港~三宮の利用者であって、三宮からはJR、阪急、阪神、神戸市営地下鉄に乗り換えるので、「神戸空港~新神戸」の利用者はもっと少なくなる。

したがってポーライナーの新神戸延伸は、1本当たり利用者は数人なので採算的にはあり得ない。

出典 神戸市

三宮駅始発のポートライナーはすでに満員

神戸空港発の飛行機に搭乗するために、午前7時台のポートライナーに三宮から乗った。しかし、超満員で先発の便には乗れず、次発のポートライナーに乗った。

この状態で新神戸始発なら、三宮駅ではもっと混雑する。

神戸の人間でも午前7時台のポートライナーに乗ったことない人がいると思う。そういう人は何も考えずに「ポートライナーを新神戸まで延伸すれば便利」と思うのだろう。

しかし、1回でも午前7時台のポートライナーを利用した人間なら「ポートライナーの新神戸延伸」はあり得ないと分かると思う。

もちろんポートライナーを6両から8両にする計画はあるが、それでもポートライナーの輸送力は1編成(300人~330人)が(400人~440人)になる程度でしかない。

 

神戸市営地下鉄の神戸空港延伸は?

ポートライナーの新神戸延伸が無理なら、逆に、神戸市営地下鉄の神戸空港延伸はあるのか?

一番輸送力が高いので、経済効果が高いが、建設費が1,000億円以上になる。すでにポートライナーがある以上、今の経済状況では困難だろう。

 

コメント

神戸の再開発は遅れているし、鉄道・交通アクセスの再構築も困難と、八方ふさがりの状態。

このまま不便な状態が続くと、神戸空港の国際化も無理だし、神戸の人口も減少するだろう。

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