神戸市営地下鉄海岸線改札
2018年10月4日、久元喜造神戸市長は、甲南大学法科大学院の講義で、赤字が続く市営地下鉄海岸線について「ランニングコストさえ賄えておらず、政策の失敗としか言いようがない」と断言した。
引用 神戸新聞
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発言の経緯
大阪市が地下鉄を民営化したが、「神戸の地下鉄は赤字(失敗)なので民営化できない」という主旨で発言したと思われる
2016年度 神戸市営地下鉄実績
西神・山手線 | 海岸線 | ||
営業キロ | 22.7km | 7.9km | |
車両数 | 168両 | 40両 | |
乗車人員 | 年間 | 9,544万人 | 1,659万人 |
1日 | 26.1万人 | 4.5万人 | |
乗車料収入 | 166億円 | 21億円 | |
純損益 | 62億円 | -45億円 | |
累積損益 | 134億円 | -921億円 |
コメント
地下鉄海岸線の開業時の目標は「1日13.8万人」だったが、2016年現在で「1日4.5万人」しかいない。
「西神・山手線」の黒字62億円で「海岸線」の赤字45億円を補填する形になっている。
そういう意味でも「海岸線は失敗」と言える。
実際に海岸線に乗って見ると夕方のラッシュ時は満員で、利用者も多い。通勤通学客は多いが、昼間の利用者が少ない。
昼間時間帯を2割~4割引きにしたり(JRの昼得のようなもの)、昼間の1駅区間の運賃を100円にしたり需要を喚起すれば乗客も増加するはずだ。
「三宮・花時計前駅」~「旧居留地大丸前駅」500mで運賃210円とかありえない。
神戸市長の工夫のなさが失敗だと思う。