完成予想図(国道2号線からの眺望)
神戸市は「神戸市立須磨海浜水族園」と「須磨海浜公園エリア」を「神戸須磨シーワールド」とし再整備する。
サンケイビルなど7社で構成する「神戸須磨 Parks + Resorts 共同事業体」が事業費370億円を負担し、30年間施設を管理するが、土地は神戸市所有のままとなる。
出典 神戸須磨 Parks + Resorts 共同事業体
- にぎわい施設エリア「松の杜ヴィレッジ(5店舗)」-2023年9月1日愛業
- 神戸須磨シーワールド -2024年6月開業
- 神戸須磨シーワールドホテル(7階建・80室) -2024年6月開業
開発区域は須磨海浜公園全体約14haのうち約10haで、「西日本最大級」の水族館を目指す。
また、シャチを展示し、その泳ぐ様子を眺めながら飲食できるレストランも開設。
イルカのショーを楽しんだり、直接触れ合えたりするコーナーも併設する。
「図1」園地・にぎわい施設
施設 | 園地・にぎわい施設「松の杜ヴィレッジ」 |
供用開始 | 2023年9月1日 |
棟数 | 3棟(A棟・B棟・C棟) |
店舗数 | 5店舗 |
店舗 | スターバックス(A棟) ベーカリーカフェ BREAD FLAVOR(A棟) ムラサキスポーツ(A棟) レッドロブスター(B棟) YURT CAFE&BBQPARK(C棟) |
園地エリア面積 | 48,100㎡ |
にぎわい施設延床面積 | 2,012㎡ |
公園内には「カフェ」や「グランピング施設」も整備する。
神戸須磨シーワールド再整備計画概要
所在地 | 兵庫県神戸市須磨区若宮町一丁目、須磨浦通一丁目 | ||||
敷地面積 | 開発区域:約 101,900 ㎡(公園全体:約 139,000 ㎡) | ||||
交通アクセス |
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用途 | 園地 | 神戸須磨シーワールド(水族館) | 神戸須磨シーワールドホテル | にぎわい施設「松の杜ヴィレッジ(5店舗)」 | 駐車場 |
開業予定 | 2023年9月 | 2024年6月 | 2023年9月1日 | 2023年5月 | |
設計 | 浅井謙建築研究所 | 竹中工務店 | 浅井謙建築研究所 | 浅井謙建築研究所 | 浅井謙建築研究所 |
施工 | 竹中工務店 | 竹中工務店 | 鴻池組 | 前川建設 | 鴻池組 |
- 事業費370億円は民間事業者負担となるため、入場料(大人)は旧館の1,300円から3,100円へと大幅に値上げされる予定
アクセス
- JR「須磨海浜公園駅」から徒歩5分
- 山陽電鉄「月見山駅」から徒歩10分
- 駐車場1,110台
神戸須磨シーワールド 概要
完成予想図(出典 サンケイビル)
神戸市は、須磨地域を関西屈指のレジャーエリアにする方針で、新水族館「神戸須磨シーワールド」と「神戸須磨シーワールドホテル」(7階建・80室)が2024年6月に開業する。
カフェなどの集客施設「松の杜ヴィレッジ(5店舗)」は2023年9月1日に開業する。
費用は事業者が負担し運営も担当するが、土地は市有地のままとなる。
事業期間は着工(2021年予定)から30年間。
事業者
- 「サンケイビル」(代表企業)
- 「JR西日本不動産開発」(構成員)
- 「竹中工務店」(構成員)
- 「芙蓉総合リース」(構成員)
- 「阪神電気鉄道」(構成員)
- 「グランビスタ ホテル&リゾート」(構成員)
- 「三菱倉庫」(構成員)
- 「阪神園芸」「浅井謙建築研究所」「E-DISIGN」の3社が協力者となる。
総水量は14,000トンで、海遊館(大阪市)の11,000トンを超え、西日本最大級の水族館となる。
(左がイルカスタディアム:右がオルカスタディアム)
シャチ(オルカ)の国内飼育数(2023年5月現在)
- 鴨川シーワールド 4頭(ラビー・ララ・ラン・ルーナ)すべてメス
- 名古屋港水族館 3頭(ステラ・アース・リン)アースのみオス
「図2」オルカスタディアム
完成予想図では、オルカが2頭が描かれてる。
また、オルカ用プールはメンイプール1つ、サブプール3つの合計4プールが描かれている。
施設名 | 神戸須磨シーワールド |
供用開始 | 2024年6月 |
区域面積 | 25,261㎡ |
延床面積 | 22,271㎡ |
総水量 | 14,528トン |
オルカレストラン
水族園を全面改修し、西日本で唯一「シャチ」が見られる「オルカスタディアム」「イルカスタディアム」「アクアライブ」の3棟で構成する。
イルカスタディアム(出典 神戸市)
「図3」7階建て80室のホテル
施設名 | 神戸須磨シーワールドホテル |
供用開始 | 2024年6月 |
階数 | 7階建て |
客室数 | 80室 |
神戸市立国民宿舎「シーパル須磨」を建替えし、「神戸須磨シーワールドホテル(80室)」を建設する。
このホテルには、イルカと泳ぐ「ドルフィン ラグーン」が併設される。
「図1」園地・にぎわい施設
施設 | 園地・にぎわい施設「松の杜ヴィレッジ」 |
供用開始 | 2023年9月1日 |
棟数 | 3棟(A棟・B棟・C棟) |
店舗数 | 5店舗 |
店舗 | スターバックス(A棟) ベーカリーカフェ BREAD FLAVOR(A棟) ムラサキスポーツ(A棟) レッドロブスター(B棟) YURT CAFE&BBQPARK(C棟) |
園地エリア面積 | 48,100㎡ |
にぎわい施設延床面積 | 2,012㎡ |
公園内には「カフェ」や「グランピング施設」も整備する。
「図4」駐車場(1,110台)
サンケイビル子会社「グランビスタ ホテル&リゾート」が運営する鴨川シーワールド(千葉県)と連携し、イルカの人工繁殖など調査研究にも力を入れる。
新水族館入場料と集客目標
料金 | 大人(高校生以上) | 小人(小中学生) | 幼児(4~6歳) | シニア(60歳以上) |
一般料金 | 3,100円 | 1,800円 | 2,500円 | |
学校・団体料金 | 1,550円 | 900円 | 1,860円 | |
神戸市民料金 | 設定なし | 500円(年1回) | 0円(年1回) | 設定なし |
出典神戸市
- 2024年の開業年の入場者数目標は250万人で、安定年で200万人を目指す。
- 約50万人は無料入園者と思われるので、有料入園者は150万人(大人100万人、小人・幼児50万人)、入園料総額は40億円と予想される。
旧・須磨水族園の入園料
区分 | 大人(18歳以上) | 中人(15歳~17歳) | 小人(小・中学生) | 幼児 |
入園料 | 1,300円 | 800円 | 500円 | 無料 |
関西の他の水族館の入場料金
施設名 | 入場料(大人) | 年間入場者数 |
海遊館(大阪) | 2,700円 | 200万人 |
京都水族館 | 2,400円 | 180万人 |
ニフレル(大阪) | 2,200円 | 200万人 |
アトア(神戸) | 2,400円 | 100万人 |
須磨海浜水族園(有料入場者数) | 1,300円(旧価格) | 77万人 |
須磨海浜水族園 概要
- 1957年 須磨水族館として開館
- 1987年 須磨海浜水族園として再オープン
- 1989年 イルカライブ館オープン
- 階数 3階
- 構造 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)
- 敷地面積 23,700㎡
- 延床面積 14,500㎡(12,505㎡という情報もある)
- 本館大水槽 1,200トン(野外水槽も含め合計3,100トン)
- 2016年度 入園者1,212,750人(うち有料 768,822人)
「須磨海浜水族園建替え事業」は当初、2017年度に公募で再整備事業者を選定し、2018年度に建設計画を策定する予定だった。
コメント
京都や大阪に相次いで民間水族館がオープンし、須磨海水浴場の不人気も影響し、須磨海浜公園エリアの集客力が落ちているため、再整備すると思われる。
- 2012年 京都水族館(延床面積 10,974㎡)がオープン
- 2015年 ニフレル(大阪府吹田市 延床面積約7,200㎡)がオープン
- 2021年 アトア(神戸)がオープン
2023年5月31日、現在の神戸市立須磨海浜水族園は営業終了した。
2021年3月1日、「本館(1階~3階)」のみ営業となり入園料が値下げされた。
- 大人(1,300円 ⇒ 700円)
- 中人(800円 ⇒ 400円)
- 小人(500円 ⇒ 300円)
- 幼児 (無料)
2021年2月28日、神戸市立須磨海浜水族園の本館以外の「イルカライブ館・ラッコ館・ペンギン館などの施設」が閉館した。