- ミズノ本社ビル(奥)大阪南港
- 新研究開発拠点「MIZUNO ENGINE(ミズノエンジン)」(手前)大阪南港
ミズノの2023年3月期の売上額は2,120億円で、前年比+22.8%と業績は好調だった。
しかし、業界1位のアシックスの売上高は4,846億円(2022年12月期)で、ミズノの売上高の2倍以上になっている。
しかし、今後、ミズノがウエア分野で売上高を伸ばす可能性がある。
スポーツ用品メーカー業界概況
ミズノの売上額がアシックスより少ないのは、競技スポーツ用品の品質には定評があるものの、少子化の影響から競技人口は減少傾向にあり、競技スポーツ用品の売上高はそれほど伸びが期待できないことにある。
一方、アシックスは、タウンユース向けシューズに強みがあり、売上高はミズノの2倍以上となっている。
ただ、アシックスもナイキなどが先行した「厚底シューズ」に出遅れ、世界的には売上高ランキングを下げている。
日本のスポーツ用品メーカー売上高ランキング(2022年/2023年)
順位 | 会社名(銘柄コード) | 年間売上高(連結) |
1位 | アシックス(7963) | 4,846億円(2022年12月) |
2位 | ミズノ(8022) | 2,120億円(2023年3月) |
3位 | デザント(8114) | 1,206億円(2023年3月) |
4位 | ゴールドウイン(8111) | 1,150億円(2023年3月) |
5位 | ヨネックス(7906) | 1,070億円(2023年3月) |
6位 | ゼット(8135) | 498億円(2023年3月) |
7位 | SSK | 437億円(2022年7月) |
ミズノコンプレッションインナー「バイオギア」
|
従来、海外メーカーの「コンプレッションインナー」を購入していたが廃番になった。
そこで、試しに「ミズノのコンプレッションインナー」を購入したが、まず「動きやすい」と感じた。
海外メーカーの「コンプレッションインナー」は着圧が強く過ぎて、運動するとやや動きにくいときがあった。
「コンプレッションインナー」ってそんなものだと思っていたが、「ミズノのコンプレッションインナー」は海外メーカーのものよりも格段に動きやすい。
そのため、ミズノのコンプレッションインナーは、日常生活でも十分着用できる。
今後の展開
現在、ミズノは「コンプレッションインナー」をスポーツをするときのインナーとして発売している。
日常生活用にコンセプトを練り直し、「コンプレッションインナー」用のブランドも構築して、販売を集中すれば、世界的にも売上の増加が見込めるのではないか?
ミズノの技術力は高いが、スポーツ向けに販売しているので、少子化でスポーツ人口が減少しているため、売上高の伸びが鈍い。
スポーツ分野で培った技術力を一般向け商品に生かせれば、大きく成長できるのではないか?
「総花的な事業展開」だけでなく、「一点突破型の事業展開」も必要ではないか?