2024年4月撮影
大阪市は、大阪市城東区の「もと環境局森之宮工場(ごみ焼却工場)」の解体撤去工事を2023年10月に完了した。
ただし、2025年以降に事業用定期借地として開発する想定のため、地下部(基礎、杭等)を残置している。
以前の計画では、建物地下部の撤去を伴わない手法で開発する方針で、中浜下水処理場と共に、親水空間+立体活用ゾーンとして再開発される予定だった(水辺動線の整備・下水道施設の立体的な土地利用)。
しかし、2028年に大阪メトロ新駅を隣接地に建設・開業するため、本件用地は「次世代型駅前空間(C地区)」として整備されることになった。
また、JR大阪環状線「大阪城公園駅」の東側だが、駅とのアクセス道路がないため、アクセスのための「空中歩道」を建設する。
2023年7月(伊丹着陸機からスマホ撮影)
2023年7月(伊丹着陸機からスマホ撮影)
左の黄色と青のテントは「森ノ宮ビッグトップ」(シルク・ドゥ・ソレイユ・アレグリアの会場)
地図
大阪城東部地区開発
大阪城の東側エリアでは、2025年秋に大阪公立大学森之宮キャンパスが開所し、2028年春には大阪メトロ中央線森ノ宮駅から支線を延ばし、新駅の開業を予定している。
1期、1.5期、2期、3期と段階的に開発する方針。
1期 |
|
---|---|
1.5期 |
|
2期 |
|
3期 |
|
出典 大阪府
大阪メトロは新駅ビルを建設し屋上には「空飛ぶクルマ」の発着場を設置、新駅の南側に収容人数1万人以上の「アリーナ・ホール」を2028年に完成させる。
旧・もと環境局森之宮工場 概要
2022年4月筆者撮影
旧名称 | もと環境局森之宮工場 |
---|---|
所在地 | 大阪市城東区森之宮1丁目18-20 |
用途 | 清掃工場 |
用途地域 | 準工業地域 |
建ぺい率 | 60% |
容積率 | 200% |
敷地面積 | 約12,200㎡ |
建築面積 | 3,985.41㎡ |
延床面積 | 13,552㎡ |
階数 | 地上5階建・地下3階 |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
解体完了 | 2023年10月1日 |
2022年4月もと森之宮工場(ごみ焼却工場)
- 清掃工場以外に、公舎(地上5階建て・延床面積約1,153㎡)やプロパンガス置場などがある。
- 「土壌汚染」、用地の一部において、「土壌汚染対策法」及び「大阪府生活環境の保全等
に関する条例」の指定基準に適合しない区画がある。