電子部品大手の村田製作所(京都府長岡京市)は、滋賀県守山市のJR守山駅東口の市有地に新たな研究開発拠点を整備する。
建物の規模は、高さ100m・延床面積約6万㎡で、2022年夏頃に既存のホテル(閉鎖)を解体し、2023年度に新築着工、2025年度の完成を予定している。
出典 滋賀県守山市
地図
敷地は、滋賀県守山市所有地約8,230㎡で、現在は「ホテル(閉鎖)や駐車場、駅前東口スポーツ広場」として利用されている。
さらに守山市は、JR貨物が所有する隣接地約1,638㎡を取得し、市有地と共に村田製作所に20億円超で売却する予定。
建設予定地に現存する「ライズヴィル都賀山(閉鎖)」は2022年3月31日に宿泊事業から撤退し、機能の見直しを行った上で隣接地に新築移転する。
村田製作所は、JR沿線の徒歩圏内で新たな研究開発拠点の整備を検討していた。
村田製作所(JR守山駅東口・大規模事業所)概要
名称 | 村田製作所(JR守山駅東口)新事業所 |
所在地 | 滋賀県守山市浮気町300-24(旧ライズヴィル都賀山) |
敷地面積 | 約9,868㎡(約8,230㎡+約1,638㎡) |
高さ | 約100m |
容積率 | 600%に引き上げ予定 |
延床面積 | 約6万㎡(2021年8月11日公表では3.2万㎡~5万㎡) |
投資額 | 約128億円~200億円(2021年8月11日公表) |
雇用人数積 | 1,000人~1,600人(2021年8月11日公表) |
着工 | 2023年度 |
竣工 | 2025年度 |
アクセス | JR「守山駅」東口から徒歩1分~2分 |
JR貨物の土地も買収するのは、容積率が関係すると思われる。
具体的には、容積率は600%に引き上げられる予定で、守山市所有地の面積は約8,230㎡なので延床面積は最大約49,380㎡となる。
しかし、村田製作所は延床面積約6万㎡の規模を計画していたと思われ、規模が少し小さい。
そこで隣接するJR貨物の土地約1,638㎡も買収して、合計の敷地面積約9,868㎡に拡大したのだと思う。
その結果、延床面積は約59,208㎡まで拡大される。