那覇空港連結ターミナル(滑走路側から筆者撮影)
2019年3月18日(月)に那覇空港の「国内線ターミナル」と「国際線ターミナル」の間に「連結ターミナル」が完成し供用を開始した。
これにより、那覇空港のターミナル全体の延床面積は約153,000平米となり、国際線チェックインカウンターは20ブースから60ブースに増加した。
またピーチアビエーションやバニラエアのカウンター、到着口、出発口も「連結ターミナル」に移転しLCCの利便性が高まった。
連結ターミナルには2本の搭乗橋(PBB)が新設され、スカイマークやANAも利用しているのでLCC利用者以外にも関係してくる。
2018年の那覇空港の利用者数は2,138万人(国内線1,754万人・国際線384万人)で国内第6位の利用者数となっている。
連結ターミナル3F
国内線と国際線のチェックインカウンターはすべて3階となり、フロア構成が統一された。ちなみに、出発口は2階、到着口は1階で変化はない。
連結ターミナル
出典 那覇空港ビルディング
ピーチアビエーションは2012年10月の那覇空港就航時から那覇空港の貨物エリアにあるLCC専用ターミナルを使用していた。
しかし、貨物エリアのLCC専用ターミナルからバスで約5分乗車して「那覇空港ターミナル」に移動する必要があったが、今回のターミナル変更によりピーチの那覇路線がより便利になる。
連結ターミナルの搭乗橋PBB(37番)に到着したスカイマーク
連結ターミナルには、37番、41番スポット用搭乗橋(PBB)が新設され、写真の手前が37番、後方が41番となる。
37番スポットは、大型機にも対応しており、41番スポットは国内線国際線供用となる。
着陸機から筆者撮影
駐車場側から筆者撮影
連結ターミナルなのに「国際線」のサインボードが設置されているのでわかりにくいが従来の国際線ターミナルはこんな感じでカウンターは閉鎖されている。
那覇空港では2020年春に第2滑走路の供用が予定されており、国際線CIQ施設(税関・出入国管理・検疫)も2倍に拡張される予定。
2018年の那覇空港の国際線利用者は384万人で、チェックインカウンターが20ブースから60ブースに増加したことから、単純に国際線利用者数が3倍になるとすると1,152万人となる。
これに国内線(1,754万人)を合計すると2,906万人となる。これは2018年の関空利用者数2,893万人を上回り、那覇空港が国内第3位空港となる可能性もでてきた。
また、国際線ターミナルのチェックインカウンター20ブースは閉鎖されたままだが、復活させれば80ブースと従来の4倍までは簡単に増設できる。
今回の「連結ターミナル」開業は、予想以上のインパクトがあると思う。
2016年 建設前の様子
実は、この那覇空港連結ターミナルは2016年以前から注目していたプロジェクトです。
スポンサーリンク
連結ターミナル3F~4F
連結ターミナル3Fに「ふくぎホール」が設置され、その周囲の3階~4階には飲食店が出店している。
今までなかったマクドナルドが出店
ステーキ88も出店
連結ターミナル2F「YUINCHI St.」(ゆいにちストリート)
こちらは、訪日外国人を意識した店舗展開となっている。
沖縄で有名な「オハコルテ」も出店している。
那覇空港第2滑走路の様子
埋め立ても最終段階となっており、2020年3月末供用開始を目指している。
那覇空港第2滑走路の南端の様子
那覇空港第2滑走路の北端の様子
2019年7月26日には、ハワイの高級ホテル「ハレクラニ」の海外初進出となる「ハレクラニ沖縄」(恩納村)が開業する。全室50平米以上で、客室数は360室。
コメント
沖縄は空港や道路などのインフラが完成しつつあり、空前の好景気となっている。2020年には沖縄県内のホテル客室数は5万室に達する。
主要都市のホテル客室数(当ブログ集計)
都市 | 2016年末時点の客室数 | 2020年初時点の客室数 |
大阪市 | 50,000 | 70,000 |
京都市 | 22,000 | 35,000 |
神戸市 | 12,500 | 15,000 |
東京都区部 | 100,000 | 120,000 |
沖縄県 | 40,000 | 50,000 |
京都市、神戸市、沖縄県は人口が約150万人で同規模だが、ホテル客室数は神戸の3倍となっている。
2019年夏には、那覇空港から車で15分の場所に「パルコシティ」(延床面積78,000平米・店舗面積60,000平米)が開業するが、時給1,100円~1,500円の求人となっている。
那覇市内は高級国産車や外車が多く、一昔前のローカル色の濃い沖縄から様変わりしている。