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ニプロ本社(12階建・延床面積約4.6万㎡) 健都イノベーションパーク内に2023年4月1日移転(大阪府摂津市・JR岸辺駅)

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2023年9月(南から撮影)

医療器具大手のニプロは、大阪府摂津市のJR岸辺駅北側の健都イノベーションパーク内に本社社屋を2023年1月に竣工し、2023年4月1日に本社機能を移転した。

(ただし、登記上の本店所在地については、2023年6月の株主総会で定款変更の承認を受けた後、2023 年10月1日付で変更予定)

建物の規模は、地上12階建・敷地面積1.6万㎡・延床面積約4.6万㎡で、設計は久米設計、施工は鹿島建設が担当した。

2023年9月(南西から撮影)

本施設は「ニプロの研究施設(研究開発管理本部)延床面積27,000㎡」と「オープンイノベーション推進施設(延床面積7,000㎡)」の2つの機能も有する。

また、ニプロの滋賀県草津市の研究部門の一部を移転し、補助人工心臓、カテーテル、検査・診断薬、注射・輸液等の研究開発を行う予定。

さらに、国立循環器病研究センターなどとの産学官民連携を図る。

アクセスは、JR東海道線(京都線) 岸辺駅から徒歩約6分(500m)。

地図

ニプロ本社(健都イノベーションパーク内)概要

2023年9月(南西から撮影)

名称 ニプロ本社(健都イノベーションパーク)
所在地 大阪府摂津市千里丘新町3番26号
区画 健都イノベーションパーク (イ、エ、オの3画地)
用途 医療器具の研究開発施設
敷地面積 15,839.78㎡
建築面積 5,804.86㎡
延床面積 46,153.52㎡

(ニプロ研究施設27,000㎡・オープンイノベーション施設7,000㎡)

階数 地上12階・地下1階
高さ 59.20m
建築主 ニプロ
設計 久米設計
施工 鹿島建設
着工 2021年8月2日(労災保険関係成立票より)
竣工 2023年1月16日(労災保険関係成立票より)
本社移転 2023年4月1日
車庫 101台

2023年1月(西から撮影)

2023年1月(北西から撮影)

2023年1月(北東から撮影)北側にも駐車場入り口がある

出典 吹田市

健都イノベーションパークの全体面積は約4.0haでうち吹田市所有地は3.4haで、順次民間企業に売却している。

出典 摂津市

2018年、ニプロは「健都イノベーションパーク」の土地約16,000㎡を約18億円で取得する契約を吹田市と締結した。(市域としては摂津市だが、土地所有者は吹田市)

出典 全国健康保険協会

出典 吹田市(当初計画)

過去写真

2022年5月

2022年5月(南西から撮影)

2022年5月(南から撮影)

2022年5月(南西から撮影)

2022年5月(北西から撮影)

2022年5月(北から撮影)

施工は鹿島建設が担当する

現地の労災保険関係成立票の期限は(令和5年1月16日)となっており、2023年1月に竣工する予定と思われる。

 

2022年4月

2022年4月(南西から撮影)

2022年4月(南から撮影)

2022年4月(西から撮影)

2022年4月(北西から撮影)

2022年4月(北から撮影)

 

なぜ変形敷地なのか?

イ、エ、オの3画地(出典 吹田市 一部加工)

新規で開発するにもかかわらず、なぜ変形敷地になったのか?

当ブログの予想では、ニプロは延床面積4万㎡以上を必要とし、逆算して敷地面積を決定したと思われる。

具体的には、「エ・オ」の2区画の面積は合計12,177㎡で、容積率200%で試算すると延床面積は約2.5万㎡にしかならない。

左上の「ア」区画3,663㎡も購入すると敷地面積は合計15,840㎡となり、容積率200%で延床面積約3万㎡、さらに総合設計により延床面積は4万㎡以上も可能となる。

しかし「ア」区画は駐車場くらいにしか使用されないので、街作りの観点から主要道路に面した敷地が駐車場では景観が良くない。

そこで主要道路からは見えない「イ」区画を購入することになったのではないか?

当初の区画案(出典吹田市)

吹田市の当初の区画案では、敷地の中央に東西道路を設置する予定だった。

しかし、ニプロが延床面積4万㎡以上を必要としたことから、道路の計画をやめて3区画を1敷地とし延床面積4万㎡以上の建物を建設できるように変更したのではないか?

また、当初計画の道路であれば売却代金が入らないので、吹田市にとっても有利な変更と思われる。

但し摂津市の市域なので固定資産税は摂津市に納付されると思われる。

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