出典 大阪ガス
大阪ガスは、大阪市中央区の「ガスビル(南館と北館で構成)」の西側に「ガスビル西館」を2024年に着工、2027年頃に建設竣工する。
新築する「ガスビル西館」の規模は、地上33階建・高さ約150m・延床面積約9万㎡(当ブログ試算・既存棟と合計13.6万㎡)で、低層階(1F~2F)は商業施設、高層階はオフィスとなる。
既存の「ガスビル」は外観・床面積の85%を保存したうえで、数百億円かけて複合商業施設に改修し2031年頃に開業する。
出典 大阪ガス(南から見たパース)
新築する「ガスビル西館」と既存棟の「ガスビル」とは、道路上空を利用し一体化される。
具体的には、3Fと7Fで往来でき、4F~6Fは吹き抜けになる。
Daigasグループ本社機能の「ガスビル西館」への移転・集約し、「ガスビル西館」の完成後に「ガスビル」の大規模改修に着手する。
ちなみに、ガスビル食堂は改修後も営業する。
既存のガスビルの内部にアトリウム(1F~8F)を設置する。
大阪ガスの「ガスビル」は1933年に南館が建設され、その後1966年に北館が増築された。
アクセスは、大阪メトロ「淀屋橋駅」徒歩5分。
出典 大阪市
大阪市は2023年2月3日に、都市計画審議会を開催し、御堂筋本町北地区計画の変更を議題とする。
具体的には、大阪ガス本社の西用地の最高高さを150mとし、容積率を1200%まで緩和する。
引用 https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/toshikeikaku/0000589295.html
2023年11月(南から撮影)
2023年11月(東から撮影)
2023年11月(北東から撮影)
地図
出典 大阪ガス(北東より)
ガスビル(2019年2月撮影)
ガスビル西館 概要
出典 大阪ガス(道路上空利用部分のイメージ・南より)
(西館・本館の数値については、当ブログの試算)
名称 | ガスビル西館(新築)・ガスビル(改修) |
所在地 | 大阪市中央区平野町4丁目1番2号 |
敷地面積 | 約10,370㎡(西館:5,000㎡・本館:5,307㎡) |
延床面積 | 136,000㎡(西館:90,000㎡・本館:46,123㎡) |
階数 | 西館:33階建・本館:8階建 |
高さ | 最高150m(西館:150m・本館:31m) |
容積率 | 1,200% |
建ぺい率 | 80% |
用途 | オフィス・商業施設
|
構造 | 西館:鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造) 本館:鉄骨鉄筋コンクリート造 |
事業費 | 500億円(ガスビル改修費用も含むと推定) |
着工 | 西館:2024年・本館改修2027年 |
竣工 | 西館:2027年頃・本館改修2031年頃 |
出典大阪ガス
出典 大阪市
出典 大阪市
- 容積率は、1,200%まで緩和される。
- 高さは、地区計画が変更され最高150mとなる。
- 事業費500億円と報道されており、ガスビル改修費用も含まれているとしても、新築ビルの建設費は400億円程度と予想される。
- 既存の大阪ガスビル(敷地面積5,307.16㎡・延床面積46,123.46㎡)の容積率も1,000%から1,200%に緩和されることから、延床面積約10,000㎡を西館に上乗せされた可能性がある。
大阪ガスビル概要
ガスビル(左)付近の御堂筋の様子
名称 | 南館 | 北館 | 合計 |
所在地 | 大阪市中央区平野町4丁目1番2号 | ||
敷地面積 | 2,466.56㎡ | 2,840.60㎡ | 5,307.16㎡ |
延床面積 | 18,422.90㎡ | 27,700.56㎡ | 46,123.46㎡ |
容積率 | 1000% | 1000% | |
建ぺい率 | 80% | 80% | |
階数 | 地上8階建 | ||
高さ | 31m | ||
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 | ||
設計 | 安井武雄 | 佐野正一 | |
施工 | 大林組 | 大林組 | |
竣工年 | 1933年 | 1966年 |
南館は、2003年に国の登録有形文化財に登録されており、保存検討委員会を設け、学識経験者の意見を参考に検討を進める。
2019年2月撮影
2019年2月(御堂筋側から撮影)
中央の窓のないところから、左側が「南館」、右側が「北館」