阪急うめだ本店(大阪市)
2019年7月1日に路線価が発表され、関西の主要エリアでは軒並み20%以上の上昇となった。
特に、2019年3月に「おおさか東線」が開通した「新大阪駅」は前年比+38.9%との大幅上昇となった。
「路線価」は1月1日時点の土地の評価額で、相続税や贈与税の算定基準となる。
都道府県庁所在地の最高路線価(2019年)
1平米当たり、単位万円
順位 | 都市名 | エリア | 住所 | 最高路線価 | 前年比 |
1 | 東京 | 銀座 | 東京都中央区銀座5丁目 | 4,560万円 | +2.9% |
2 | 大阪 | 梅田 | 大阪市北区角田町 | 1,600万円 | +27.4% |
3 | 横浜 | 横浜駅 | 横浜市西区 | 1,160万円 | +13.3% |
4 | 名古屋 | 名古屋駅 | 名古屋市中村区名駅1丁目 | 1,104万円 | +10.4% |
5 | 福岡 | 天神 | 福岡市中央区天神 | 787万円 | +12.4% |
6 | 京都 | 四条 | 京都市下京区四条通寺町東入る | 570万円 | +20.0% |
7 | 神戸 | 三宮センター街 | 神戸市中央区三宮町1丁目 | 490万円 | +25.0% |
8 | 札幌 | 札幌駅 | 札幌市中央区北5条西3丁目 | 488万円 | +15.1% |
9 | さいたま | 大宮駅西口 | さいたま市大宮区桜木町2丁目 | 370万円 | +12.1% |
10 | 広島 | 広島市中区胡町相生通り | 305万円 | +8.9% |
コメント
ここ数年、インバウンド効果で大阪の「なんば」周辺の上昇率が高かったが、2019年はオフィス不足を背景にキタの上昇率が高くなった。
とは言っても、なんばの最高路線価は1,488万円で、キタの1,600万円に肉薄しており、「なんば」の土地需要も高い。
東京の最高路線価は前年比+2.9%と上昇率が鈍化してる。東京全体の上昇率が鈍化すれば、投資資金が大阪に向かう可能性もある。
神戸市
神戸の三宮センター街の路線価は490万円で前年比25%の上昇となった。三宮周辺では、神戸阪急ビル東館が建替工事中で、JR三宮ターミナルビルも解体中となっており、再開発の動きがある。
ただ、大阪が1,600万円(前年比+27%)と上昇しており、それにつられて、神戸も490万円と上昇した可能性がある。
しかし、神戸市は2019年7月1日に市街地の大幅なタワーマンション規制条例を可決しており、今後、地価が上昇するかは不透明。