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スカイマーク 国際線参入 2025年度 神戸空港から数便の国際チャーター便就航 2030年までに国際定期便運航

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スカイマークは2020年の運休以来、5年ぶりに国際線へ再参入する。2025年4月18日に国際便が解禁される神戸空港(神戸市)とアジア圏を結ぶ国際チャーター便を2025年度内に数便を飛ばして2030年までに国際定期便を再開する計画だ。

参照 日経新聞

 

スカイマークの国際線参入の目的

スカイマークの国内線は、ANAやJALの大手航空会社、LCCとの競争が激しく売上高が伸び悩んでおり、整備費や燃料費の増加分を運賃に転嫁できず業績が悪化してる。

スカイマークの業績(2025年3月期)予想

売上高 1,075億円(従来予想1,122億円より▲47億円、前期比+3%)
営業利益 6億円(▲87%)
単独税引き利益 15億円(前期比50%減)

 

業績不振を打開するために、国際線に参入して、インバウンド(訪日外国人)需要を取り込む方針と思われる。

 

コメント
結論から言うと、スカイマークの神戸空港国際線の参入の可能性は50%だと思う。
例えば、神戸=インチョン(韓国)に就航する場合、韓国に拠点を作る必要がある。
カウンター業務や整備などのスタップ合計20名は必要だと思う。そうなると人件費や家賃などで年間3億円はかかると思う。
利益率10%で逆算すると、年間の売上高は30億円以上ないと採算が取れない。
1人片道運賃を2万円とすると、年間15万人が必要で、1日当たり約410名の利用が必要。
スカイマークのボーイング737は177座席なので、搭乗率80%で1便当たり利用者は142名となる。
1日の運航便数は片道2.9回以上が必要なので、2往復(片道4回)になる。
ここで一旦整理すると
海外拠点費用 3億円
運航便数 1日2往復
売上高 搭乗率80%、片道運賃2万円として年間41億円
荒利益 利益率10%として年間4億円
利益 荒利益4億円-海外拠点経費3億円=1億円

簡単な試算だが、神戸空港から1日2往復なら年間1億円の利益は出る可能性がある。

ただ、実際に国際線に参入して利益がでるかは微妙。

また、売上高1,000億円のスカイマークが年間1億円の利益のために、国際線に参入するかは不透明。

もし、国際線に参入するなら、海外3都市~5都市に就航して、国際線全体の売上高を100億円~200億円規模にすると思う。

 

国際線参入の課題

神戸空港には大韓航空などが国際チャーター便を2025年4月18日から運航する。

スカイマークは後発になるし、日本のエアラインなので韓国人インバウンド客を取り込めるか未知数。

関空にはLCCが就航しており、日本=韓国で最安値1.5万円程度で運航しており、スカイマークが価格競争に勝てるか疑問。

一般的に、大手エアラインはファースト・ビジネスクラスを設定しており、エコノミークラスが空席でも黒字になる。

しかし、スカイマークはファースト・ビジネスクラスがないので、エコノミークラスは大手よりも高い運賃になる可能性がある。

スカイマークの機材ボーイング737は貨物コンテナが使えないので、貨物輸送で利益を上げることはできない。

 

コメント
神戸空港の国際線就航は2022年に決定しており、スカイマークが本気で国際線に参入するのであれば、準備期間は十分あったはずだ。
ここにきての国際線参入の発表は、業績が悪化したための苦肉の策と思われる。
したがって、国際線単独で利益を上げられる目途が立たないと国際線には参入しないと思う。
例えば、国際線に参入して5年~10年かけて黒字化するという計画ではない。
また、国際線に参入しても赤字になれば早期に撤退すると思う。
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