
阪急「曽根駅」(出典 写真AC)
大阪府豊中市は、阪急曽根駅前で進めていた「中央図書館」の整備計画を、完全に白紙に戻すと発表した。2029年度末の開館を目指していたが、図書館が入る予定だった商業施設の建設計画が、業者の都合で二転三転したことが理由だ。
この中央図書館構想は2021年から始まり、2023年11月に現在地である曽根駅前に決定。民間業者が建設する4階建て商業施設に図書館を入れる計画だった。
しかしその後、
- 2024年8月:10階建て・マンション併設の複合施設に変更したいと業者が申し出
- 2025年7月:一転してマンション案を撤回し、再び商業施設+図書館の計画に戻すと連絡
と、短期間に大幅な計画変更が続いた。
市はこれを「信頼関係を維持できない」と判断し、2025年11月中旬に交渉を打ち切り。議会が承認していた約66億5700万円の債務負担行為も、0円に減額する補正予算案を提案する方針を示した。
今後は、第2候補地だった豊島公園周辺に中央図書館の整備を進める方針。ただし、開館時期は遅れる見込みで、市長は「市民におわびしたい」とコメントしている。
参照:朝日新聞

旧・阪急曽根駅前「(豊中市立)中央図書館」の整備計画
大阪府豊中市は、(仮称)中央図書館を阪急電車宝塚線「曽根駅」前に2029年度の開館を目指す予定で、第一優先候補地として「豊中市曽根東町3丁目」を選定したと2023年11月21日に発表した。
- 事業者:同志土地株式会社
- 延床面積:5,000㎡
- 蔵書数:55万冊(開架30万冊・閉架25万冊)
