2025年2月18日、大阪府・市は、大阪・関西万博の跡地(夢洲)の活用の基本計画案を公表した。
引用 大阪府市「夢洲第2期区域マスタープラン Ver.1.0(案)」
夢洲は、第1期~第3期開発区域に分け、3段階で開発される。
期 | 敷地面積 | 内容 | 開業時期 |
---|---|---|---|
第1期 | 50ha | IR統合型リゾート | 2030年秋に部分開業 |
第2期 | 50ha | サーキット場、アリーナ、ホテルなど | 2025年万博終了後に着工 |
第3期 | 40ha | 健康や長寿につながる長期滞在型のリゾート空間 | 第2期の後に開発 |
2025年大阪・関西万博の敷地面積は約155haで、跡地は第2期(50ha)、第3期(40ha)として開発される。残りの面積は「グリーンテラスゾーン」となる。
ちなみに、第1期の「IR統合型リゾート」は万博会場とは別の敷地で重複はしない。
夢洲第2期区域
夢洲第2期区域については、4つのエリアに分けて開発する方針。
区画 | 内容 |
---|---|
グローバルエンターテインメント・レクリエーションゾーン | 「サーキット」や「世界クラスのウォーターパーク」 |
IR連携ゾーン | 統合型リゾート(IR)予定地の南側を「IR連携ゾーン」と設定。ホテルや大規模展示場の立地を検討している。 |
大阪ヘルスケアパビリオンの「跡地活用ゾーン」 | 先端医療やライフサイエンスに関する機能を導入 |
ゲートウェーゾーン | 大阪メトロ「夢洲駅」隣接地を「ゲートウェーゾーン」とし商業施設などを誘致 |
中心エリア「グローバルエンターテインメント・レクリエーションゾーン」
- サーキット場など国際的なモータースポーツ拠点
- 世界クラスのウオーターパーク
- 高級ホテル
- アリーナや劇場など展示・交流施設
IR連携ゾーン
- ホテルや会議場などの設備でIRと連携を図るゾーン
大阪ヘルスケアパビリオンの「跡地活用ゾーン」
- 建物跡を活用し、先端医療、国際医療にかかわる施設とする
- 万博会場中心部の緑地「静けさの森」の移転
- 万博のシンボルとなる木造建築物、大屋根(リング)の一部活用
ゲートウェイゾーン
- 入り口となる大阪メトロ夢洲駅付近のエリア
- 商業施設や広場などを設置してにぎわいや交流の空間を生み出す
地図
道路ネットワークの形成
歩行者動線ネットワークの形成
2025年1月の提案
コンセプト | The heart of OSAKA |
---|---|
提案者 | 大林組ほか6社 |
施設 |
|
備考 | 万博の「静けさの森」はそのまま存置させる計画 |
特徴 | 大屋根リングの一部も残し、夢洲のアイコンとして継承 |
コンセプト | 潤いの粋都 YUMESHIMA |
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提案者 | 関電不動産、京阪ホールディングス、住友商事、竹中土木、南海電気鉄道、吉本興業ホールディングス |
施設 | 土地開発を5つのゾーンに分けて、商業・駅前ゲート・ライブエンタメ・ラグジュアリーリゾートなどで構成する |
備考 | 万博の「静けさの森」は移設して残し、ARなども活用した次世代型公園を検討 |
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開発名称 | 夢洲第2期開発区域 |
所在地 | 大阪市此花区夢洲中1丁目1番20内外 |
面積 | 約50ha
「大阪ヘルスケアパビリオンを利活用するエリア」を除く |
土地所有者 | 大阪市(大阪港湾局所管) |
基盤整備 | 夢洲第1期開発「IR統合型リゾート」と整合する観光外周道路を想定 |
周辺開発との連携 | 大阪ヘルスケアパビリオンや「夢洲駅」、夢洲第1期開発「IR統合型リゾート」等の周辺開発と連携した、動線計画や土地利用計画を想定 |
万博会場跡地のうち北側約50ha(夢洲第2期開発)は、2030年秋に部分開業予定のIR「統合型リゾート」(夢洲第1期開発)に近く、早期に開発する意向と見られる。
さらに、万博会場跡地(約155ha)のうち南側(夢洲第3期開発区域)も、健康や長寿につながる長期滞在型のリゾート空間とする計画。
コメント
夢洲第2期開発区域は、観光外周道路の整備を想定しており、これを利用して「サーキット場」を整備すると思われる。
例えば、長辺1km・短辺0.5kmとすると、全周3kmとなり、F1などの開催も可能と思われる。
テーマパーク | 敷地面積など |
ディズニーランド | 51ha(敷地面積) |
ディズニーシー | 49ha(敷地面積) |
USJ | 54ha(敷地面積) |
ハウステンボス | 152ha(敷地面積) |
海遊館 | 2.8ha(延床面積) |
須磨水族園 | 10ha(公園面積) |
ちなみに、近鉄グループHDは海遊館を天保山地区から夢洲へ移転することを検討している。
出典 日経新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO19080190Q7A720C1LKA000/
海遊館を移転しても敷地面積は2ha~4haなので、50haの規模にはならない。
したがって海遊館を核として、宿泊施設やショッピングセンターなども含めた総合的な国際的な観光施設になるのではないか?
沖縄の美ら海水族館よりも大きい、世界最大級のジンベエザメの水槽もできるかもしれない。
また、タラソテラピー(海洋療法)を取り入れた施設もできるかもしれない。