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松井大阪市長「24行政区→8総合区」案を2022年2月大阪市議会に提出する方針

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大阪市の松井一郎市長は2021年11月26日、大阪市を存続したまま現行の24行政区を8区に再編する「総合区」制度案について、2022年2月議会に提出する可能性に言及した。

参照 産経新聞 https://www.sankei.com/article/20211126-FXQFUVBLXROEHMQCCW44ORQ4RU/

 

公明党の総合区案

公明党は、大阪都構想対案として、2015年の第一回目の住民投票後、大阪市24区を区に再編する案をまとめたが、2020年の住民投票で公明党は都構想推進に転じたため取り下げていた。

大阪市をそのまま存続さた上で、現在の24行政区を9~12区の「総合区」にまとめて、「総合区」を設置する。現行の24行政区は、合区する場合もある。

現在の大阪市の24行政区の平均人口は約10万人程度で、国の中核市の30万人よりも少なく効率的ではない。

そのため2~4の行政区にまとめて人口20~30万人の「総合区」を設置して行政の効率化を図る。

松井市長の「総合区案」についても公明党の「総合区案」をベースにしているものと考えられる。

 

大阪市の総合区区割り案

以下は当ブログでまとめたもので100%の正確性はありません

総合区 現区名 人口(2020年6月) 総合区人口
A区 福島区 79,353人 約32万人
此花区 64,888人
港区 80,671人
西淀川区 96,064人
B区 淀川区 183,690人 約36万人
東淀川区 177,425人
C区 北区 138,561人 約35万人
都島区 107,539人
旭区 90,726人
D区 東成区 83,952人 約36万人
城東区 168,206人
鶴見区 111,781人
E区 中央区 103,094人 約34万人
西区 104,425人
大正区 62,521人
浪速区 75,833人
F区 天王寺区 81,527人 約32万人
生野区 129,280人
阿倍野区 110,886人
G区 住之江区 120,097人 約38万人
住吉区 153,083人
西成区 108,386人
H区 東住吉区 127,256人 約32万人
平野区 192,251人
合計 2,751,495人 約275万人

 

大阪都構想との違い

大阪都構想では、大阪市を4~5区に分割し、東京23区のような特別区とする。一方、「総合区」構想では大阪市は存続する。

総合区制度 政令指定都市において、住民自治を拡充するため、行政区に代えて総合区を設置し、区長の権限を強化させた制度
特別区制度(都構想) 政令指定都市等を廃止して、基礎自治体である特別区を設置し、選挙で選ばれた区長のもと、住民に身近な事務が実施される制度

 

問題点

総合区長に強力な権限を与えるという提案だが、「大阪府」「大阪市」「総合区」「現行24行政区」と3重行政、4重行政になってしまう可能性がある。

再開発計画があっても、「大阪府」「大阪市」「総合区」「現行行政区」「住民」と合意形成に時間はかかる可能性がある。

「総合区」構想では大阪市が存続し、大阪市議会も存続することになる。

 

大阪都構想の区割り案

特別区名 現区名 人口(2020年6月) 合計人口(2020年6月)
北区 北区(特別区役所・現大阪市庁舎) 138,561人 780,118人
旭区 90,726人
都島区 107,539人
城東区 168,206人
鶴見区 111,781人
福島区 79,353人
東成区 83,952人
淀川区 東淀川区 177,425人 602,738人
淀川区(特別区役所) 183,690人
西淀川区 96,064人
此花区 64,888人
港区 80,671人
中央区 中央区(特別区役所) 103,094人 727,439人
西区 104,425人
浪速区 75,833人
西成区 108,386人
大正区 62,521人
住之江区 120,097人
住吉区 153,083人
天王寺区 天王寺区(特別区役所) 81,527人 641,200人
阿倍野区 110,886人
生野区 129,280人
東住吉区 127,256人
平野区 192,251人
大阪市合計人口 2,751,495人
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