神戸空港(筆者 撮影)
神戸空港は、2025年国際チャーター便就航、2030年に国際定期便が就航する予定。
神戸にはインド人が多くいるので、神戸=インド便の就航を予想する人もいる。
はたして、神戸=インド便は就航するのか?
神戸市の外国籍人口
出典 神戸市(2022年11月末現在)
神戸市の資料によると、神戸市内のインド人は940人しかいない。
もちろん、日本に帰化した人やインド系会社に勤務する日本人もいると思うし、ネパール人は2,784人とインド人の約3倍いるので、インド経由でネパールに行く需要はあると思う。
それでも、潜在的な「神戸=インド路線」の需要は、年間数万人と予想される。
国際定期便はデイリー(1日1往復)以上ないと使い勝手が悪い。
仮に1便当たり200座席の中型機を想定すると、1日1往復で400名、1年で146,000人の利用者がいないと路線を維持できない。
現時点では、神戸にインド人が多いから、2030年に神戸空港が国際化すると「神戸=インド便」が就航するとは明確には言えない。
神戸に住む外国人は51,888人
ちなみに、神戸に住む外国人は51,888人(2022年11月末)で、2022年12月1日の神戸市の推計人口は1,509,397人なので、神戸に住む日本人は1,457,509人となる。
つまり、神戸に住む日本人(日本国籍保有者)の人口は、すでに150万人を割り込んでおり、約146万人となっている。
神戸空港の整備スケジュール
年 | 航空便 | 発着回数 |
2025年 | 国際チャーター便就航・国内線枠拡大 | 国内線1日80回(40往復)→ 1日120回(60往復) |
2030年 | 国際定期便就航 | 国際定期便1日40回(20往復) |
神戸空港の運用時間と発着枠(当ブログまとめ)
年月 | 発着枠 | 運用時間 |
2006年開業 | 60回(30往復)/日 | 午前7時~午後10時(15時間) |
2019年8月~ | 80回(40往復)/日 | 午前7時~午後11時(16時間) |
2025年(予想) | 120回(60往復)/日 | 午前7時~午後11時(16時間) |
2030年(予想) | 160回(80往復)/日
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午前7時~午後11時(16時間) |
想定される国内線路線予測
出典 神戸市
空港利用者数予測
神戸市の試算では2030年の空港全体の利用者数は700万人で、国内線は510万人、国際線は190万人となっている。
国内線 | 国際線 | |
2019年 | 329万人 | 0人 |
2030年 | 510万人 | 190万人 |
神戸市 | 180万人 | |
神戸以外の兵庫県 | 130万人 | |
大阪北部 | 110万人 | |
京都・滋賀 | 40万人 | |
その他 | 50万人 | |
東アジア | 150万人 | |
東南アジア | 40万人 |
神戸市の人口は150万人だが、年間利用者数予測では180万人となっている。神戸市関係者90万人が毎年1往復する試算だと思う。これは神戸市民150万人の60%に相当する。
一般的に、1年間で飛行機を利用する割合は30%なので、神戸市民150万人なら45万人が1往復し、空港利用者数では90万人となると思う。