RO-RO船(Roll-on Roll-off ship)とは、貨物を積んだトラックやシャーシ(荷台)ごと輸送する船舶のことで、自走して貨物を船に積み込むので、貨物港でクレーンやフォークリフトによる積み下ろしをする必要がない。
具体的には、
発港ではトレーラが貨物を積んだまま乗船し、貨物を積載しているシャーシ(荷台)を切り離し、トレーラヘッドだけが下船する。
着南ではトレーラヘッドだけが乗船して貨物を積載しているシャーシ(荷台)を連結し、そのまま下船し、陸送する。
貨物フェリーと似ているが、フェリーが旅客船であり、トラック運転手が乗船したり、一般客が乗船する。
しかし、RO-RO船は、貨物船であり、トラック運転手も一般客も乗船しない。
RORO船定期航路一覧(出典 国土交通省)
コメント
大阪が安土桃山時代から昭和30年代まで日本一の経済都市だった理由は、水運が便利だったからだと思う。
今ではトラックや鉄道輸送が主流だが、江戸時代などは、水運が貨物輸送の主流だった。
当時の船は木造帆船であり、波に弱く、波の穏やかな瀬戸内海は安全に航行できた。
しかし、波の高い外洋である(大阪~東京)の太平洋側を毎日、安全に航行することは難しかった。
また、大阪という都市は市内に堂島川・土佐堀川・木津川・道頓堀川・東横堀川など水路が多く、川岸の蔵屋敷から物資を輸送できた。
これが、大阪が日本全国の物流拠点となった理由だと思う。
昭和30年代に入り、トラック輸送が主流なると、以前は、物流の主要ルートだった河川(水路)が逆にトラック輸送には不利になった。
これが、大阪が長期的に地盤沈下した理由の一つだと思う。
今後、船舶により貨物輸送の割合が増加する可能性もある。
そういった時代の変化を先取りする必要があるのではないか?