国土交通省観光庁が発表した「宿泊旅行統計調査」によると、2023年1月~12月の外国人延宿泊者数(インバウンド)は、1億1,434万人泊だった。
| 都道府県 | 外国人延宿泊者数(人)2023年 | 
|---|---|
| 1位(東京都) | 4,272万人 | 
| 2位(大阪府) | 1,848万人 | 
| 3位(京都府) | 1,212万人 | 
| 4位(北海道) | 678万人 | 
| 5位(福岡県) | 474万人 | 
| 17位(兵庫県) | 102万人 | 
| 20位(奈良県) | 49万人 | 
| 27位(和歌山) | 31万人 | 
2023年の訪日客は推計2,506万6100人で2019年の約8割まで回復した。
しかし、円安効果で1人当たりの消費額は2019年の158,531円から212,000円と約34%増加した結果、インバウンド消費額は5兆2923億円と過去最高を記録した。
都道府県別外国人延宿泊者数(インバウンド)2023年1月~12月
出典 観光庁「宿泊旅行統計調査」
| 順位 | 都道府県 | 外国人延宿泊者数(人) | 
| 1 | 東京都 | 42,727,680 | 
| 2 | 大阪府 | 18,480,840 | 
| 3 | 京都府 | 12,119,590 | 
| 4 | 北海道 | 6,775,200 | 
| 5 | 福岡県 | 4,737,990 | 
| 6 | 沖縄県 | 4,148,110 | 
| 7 | 千葉県 | 3,241,150 | 
| 8 | 神奈川県 | 2,665,810 | 
| 9 | 愛知県 | 1,984,390 | 
| 10 | 長野県 | 1,417,120 | 
| 11 | 山梨県 | 1,325,830 | 
| 12 | 広島県 | 1,292,470 | 
| 13 | 大分県 | 1,281,000 | 
| 14 | 岐阜県 | 1,108,050 | 
| 15 | 石川県 | 1,034,530 | 
| 16 | 静岡県 | 1,027,640 | 
| 17 | 兵庫県 | 1,024,830 | 
| 18 | 熊本県 | 961,870 | 
| 19 | 宮城県 | 518,330 | 
| 20 | 和歌山県 | 494,300 | 
| 21 | 長崎県 | 461,970 | 
| 22 | 栃木県 | 452,750 | 
| 23 | 香川県 | 444,470 | 
| 24 | 新潟県 | 348,340 | 
| 25 | 鹿児島県 | 337,770 | 
| 26 | 岡山県 | 328,030 | 
| 27 | 奈良県 | 305,030 | 
| 28 | 岩手県 | 271,380 | 
| 29 | 青森県 | 271,020 | 
| 30 | 滋賀県 | 250,190 | 
| 31 | 群馬県 | 239,910 | 
| 32 | 福島県 | 220,220 | 
| 33 | 富山県 | 212,550 | 
| 34 | 愛媛県 | 200,950 | 
| 35 | 三重県 | 194,300 | 
| 36 | 茨城県 | 183,460 | 
| 37 | 埼玉県 | 181,980 | 
| 38 | 山形県 | 166,930 | 
| 39 | 佐賀県 | 150,340 | 
| 40 | 高知県 | 129,480 | 
| 41 | 徳島県 | 129,340 | 
| 42 | 宮崎県 | 116,270 | 
| 43 | 秋田県 | 95,460 | 
| 44 | 山口県 | 88,630 | 
| 45 | 鳥取県 | 72,800 | 
| 46 | 福井県 | 63,830 | 
| 47 | 島根県 | 51,940 | 
コメント
大阪府の外国人延宿泊者数(2023年)は約1,848万人で、京都府の1,212万人の約1.5倍になっている。
京都の方が外国人観光客が多いようなイメージだが、大阪府の方が1.5倍も多い。
これは、大阪府に宿泊して、日帰りで京都・奈良・姫路などに観光に行く外国人観光客が多いためかもしれない。
兵庫県は102万人で、大阪府の18分の1しかいない。兵庫県はインバウンド客から人気がない。
和歌山は49万人で県人口90万人の割には多いと言えるかもしれない。
奈良県は31万人で宿泊客の取り込みが十分ではない。
京都の混雑
京都は地下鉄が2路線しかなく、観光客が市バスに集中し、オーバーツーリズム問題が発生している。
インバウンド客の増加は国策である以上、京都のオーバーツーリズムについて国が責任を持つべきだと思う。
京都環状鉄道を国の予算で建設すべきだ。
また、大阪府は京都よりもインバウンド客が多いが、和風の建物や街並みが少ない。そこで、大阪城公園や天神橋筋商店街などを安土桃山時代の街並みに再構成して、インバウンド客の受け皿になるべきた。
2023年の大阪府のインバウンド消費額は9,210億円で、2024年は1兆円を超えると予想される。
しかし、関空2期島には本格的ターミナルがなく、国際線客の受け入れで既存ターミナルが混雑している。国家予算で関空2期島に本格的ターミナルを建設すべきだ。
インバウンド消費額約1兆円という大阪府に日本政府が必要な交通インフラを整備しないのは不可解だ。
2024年6月1日に神戸須磨シ―ワールドが開業しインバウンド客の取り込みが期待できる。しかし、隣接するホテルの客室数は80室なので、外国人延宿泊者数が劇的に増加することはない。
インバウンド経済効果
2023年の外国人1人当たりの平均消費額は21万2千円だった。
但し、国別では大きな差がある。
- スペイン(34万2000円)
- オーストラリア(34万1000円)
- イタリア(33万6000円)
- 中国(32万円)
| 都道府県 | インバウンド消費額 | 
|---|---|
| 大阪府 | 9,210億円(2023年)/8,468億円(2019年) | 
| 京都府 | 2,794億円(2019年) | 
| 兵庫県 | 539億円(2019年) | 
| 奈良県 | 262億円(2019年) | 

