2025年4月~10月に大阪・関西万博が開催され、2,820万人が来場すると予想されている。
このうち350万人はインバウンド客とされ、関西空港の国際線利用者数も増加すると予想される。
2025年度の関西空港の利用者数予測は3,733万人(国際線3,031万人、国内線702万人)で、成田空港の2023年度実績3,381万人(国際線2,600万人、国内線781万人)を超える。
もし、そうなれば、日本国内空港の中で国際線利用者数で関西空港が1位となる。
2023年度空港利用者数
順位 | 空港名 | 合計(万人) | 国内線(万人) | 国際線(万人) |
(2025年度) | 関西空港(予測) | 3,733万人 | 702万人 | 3,031万人 |
2位(ダブルカウント) | 成田空港 | 3,526万人 | 781万人 | 2,745万人 |
2位(シングルカウント) | 成田空港 | 3,381万人 | 781万人 | 2,600万人 |
3位 | 関西空港 | 2,580万人 | 683万人 | 1,898万人 |
国土交通省は国際線通過客をシングルカウント(出発・到着で1名)、成田国際空港株式会社はダブルカウント(出発・到着で2名)で集計していると思われる。
2025年度は成田空港の利用者数も増加すると予想されるので、2025年度の実績で関西空港が成田空港を抜いて国内2位になるかどうかは分からない。
しかし、利用者数で現在3位の関西空港が、2位の成田空港に肉薄するのは間違いない。
万博のインバウンド客は350万人の予想で、関西空港から入国・出国(2回利用)ならば空港利用者数としては700万人の増加となる。
関西空港の利用者実績と予測
年 | 合計(万人) | 国内線(万人) | 国際線(万人) |
2025年度予測 | 3,733万人 | 702万人 | 3,031万人 |
2025年度予測+700万人 | 3,568万人 | 600万人 | 2,968万人 |
2024年年換算 | 2,868万人 | 600万人 | 2,268万人 |
(2024年4月実績) | (239万人) | (50万人) | (189万人) |
2023年度実績 | 2,580万人 | 683万人 | 1,898万人 |
2024年4月の関空利用者数は月間239万人(国際線189万人・国内線50万人)だった。年間換算だと、2,868万人(国際線2,268万人・国内線600万人)となる。
これに、万博関連のインバウンド客700万人を加えると、2025年度の関空利用者数は、3,568万人(国際線2,968万人・国内線600万人)となる。
2025年度の関西空港の利用者数予測3,733万人(国際線3,031万人、国内線702万人)は達成できると思う。
2026年には関西空港のリノベーションが完成し、第1ターミナルと第2ターミナルの合計のは国際線の処理能力は年間4,000万人となる。
関西空港の処理能力と利用者予測(当ブログまとめ)
年 | 国際線(T1+T2) | 国内線(T1+T2) | 合計 |
2026年処理能力 | 4,000万人 | 1,250万人 | 5,125万人 |
2030年利用者予測 | 最大4,000万人 | 1,000万人 | 最大5,000万人 |
当ブログの試算では、国内線の処理能力は年間1,250万人(T1:700万人・T2:550万人)で、空港全体で5,125万人になる。
2030年の利用者の最大予測では、国際線4,000万人・国内線1,000万人の5,000万人となり、余裕がなくなる。
したがって、2030年代前半には、関西空港2期島に第3ターミナルを建設すべきだと思う。
インバウンド客の誘致は国策である以上、政府が関西空港2期島の第3ターミナルの建設費(推定1,000億円~2,000億円)を負担すべきだ。
東京航空局、大阪航空局発表の2023年4月~2024年3月空港利用者数集計表を、当ブログでまとめたもので100%の正確性はありません。
日本の空港利用者数2023年度
順位 | 空港名 | 合計(万人) | 国内線(万人) | 国際線(万人) |
1位 | 羽田空港 | 8,086万人 | 6,176万人 | 1,910万人 |
(2025年度) | 関西空港予測 | 3,733万人 | 702万人 | 3,031万人 |
2位(ダブルカウント) | 成田空港 | 3,526万人 | 781万人 | 2,745万人 |
2位(シングルカウント) | 成田空港 | 3,381万人 | 781万人 | 2,600万人 |
3位 | 関西空港 | 2,580万人 | 683万人 | 1,898万人 |
4位 | 福岡空港 | 2,494万人 | 1,787万人 | 707万人 |
5位 | 新千歳空港 | 2,293万人 | 2,003万人 | 290万人 |
6位 | 那覇空港 | 1,949万人 | 1,746万人 | 203万人 |
7位 | 大阪空港(伊丹) | 1,479万人 | 1,479万人 | 0万人 |
8位 | 中部空港 | 917万人 | 596万人 | 321万人 |
9位 | 鹿児島空港 | 555万人 | 547万人 | 7万人 |
10位 | 神戸空港 | 344万人 | 344万人 | 0万人 |
空港名 | 2024年 | 2025年 | 2030年頃 |
関西空港 | 230,000回 | 240,000回 | 300,000回(2030年代前半) |
伊丹空港 | 135,000回 | 135,000回 | 135,000回 |
神戸空港 | 29,200万回 | 43,800回 | 58,400回 |
3空港合計 | 394,200回 | 418,800回 | 493,400回 |
羽田空港 | 49万回 | 49万回 | 49万回 |
成田空港 | 30万回(34万回) | 30万回(34万回) | 50万回(2029年3月) |
関西国際空港については、2030年代前半を目途に年間発着回数を現在の23万回から30万回とする。
また、2025年大阪・関西万博に向けた万全の体制の整備のため、1時間あたりの処理能力を現在の45回から60回に引き上る。
神戸空港については、2025年度に国内線の1日の最大発着回数を現在の80回から120回に拡大し国際チャーター便を就航させる。
さらに、2030年頃に1日の最大発着回数40回を限度に国際線を就航させ、1日の最大発着回数を160回とする。
(当ブログまとめで100%の正確性はありません。)
ターミナル | 年間処理能力 | 年間処理能力(2026年) |
第1ターミナル | 2,500万人(開港時) | 4,415万人 |
(国際線1,200万人) | (国際線3,715万人) | |
(国内線1,300万人) | (国内線700万人~最大1,300万人・共用を含む) | |
第2ターミナル | 835万人
(2017年増築後の数字) (開業は2012年) |
835万人 |
(国際線285万人) | (国際線285万人) | |
(国内線550万人) | (国内線550万人) | |
合計(T1+T2) | 3,335万人 | 5,250万人 |
(国際線1,485万人) | (国際線4,000万人) | |
(国内線1,850万人) | (国内線1,250万人~最大1,850万人・共用を含む) |
年 | 国際線(T1+T2) | 国内線(T1+T2) | 合計 |
2023年度実績 | 1,906万人 | 683万人 | 2,588万人 |
2025年度予測 | 3,031万人 | 702万人 | 3,733万人 |
2030年度予測 | 最大4,000万人
(T1:3,715万人) (T2:285万人) |
最大1,000万人 | 3,889万人~
4,966万人 |
関西空港では、2025年度の国際線利用者(3,031万人)と国内線(702万人)の合計で3,733万人を見込んでいる。
2030年度には、国際線利用者4,000万人(T1:3,715万人/T2:285万人)と国内線1,000万人の合計約5,000万人を目標としている。