関西空港(筆者撮影)
2024年11月25日、関西エアポートは2024年10月(単月)の関西3空港(関空・伊丹・神戸)の利用状況を発表した。
関西空港の国際線旅客数は2019年同月比107%と2か月連続で新型コロナウイルス感染症流行前の実績を上回った。
また、伊丹空港の国内線旅客数は140万人(2019年同月比102%)となり、はじめて新型コロナウイルス感染症流行前の実績を上回った。
神戸空港も33万人と好調を維持した。
関西3空港の2024年10月(単月)利用者数
空港 | 利用者数(2024年10月単月) |
---|---|
関西空港 | 268万人
(国際線209万人) (国内線59万人) |
伊丹空港 | 140万人(国内線のみ) |
神戸空港 | 33万人 (国内線のみ) |
3空港合計 | 441万人
(国際線209万人) (国内線232万人) |
関西3空港の2024年4月~10月
空港 | 利用者数(2024年4月~10月) |
---|---|
関西空港 | 1,802万人
(国際線1,404万人) (国内線398万人) |
伊丹空港 | 893万人(国内線のみ) |
神戸空港 | 215万人(国内線のみ) |
3空港合計 | 2,910万人
(国際線1,404万人) (国内線1,506万人) |
3空港合計で年間5,000万人か?
関西3空港(関空・伊丹・神戸)の2024年4月~10月の利用者数は2,910万人となり、年間で約5,000万人になると予想される。
2025年春、関西空港発着枠増加
2025年春、関西空港の1時間当たりの発着枠は45回から60回に増枠される。
年間の発着枠も23万回から30万回へ7万回増枠される。
滑走路運用の変更(2025年春)
滑走路 | 運用(2024年現在) |
A滑走路(1期島)3500m | 離陸 |
B滑走路(2期島)4000m | 着陸 |
↓↓↓
滑走路 | 運用(2025年春) |
A滑走路(1期島)3500m | 着陸 |
B滑走路(2期島)4000m | 離陸 |
2024年現在、関西空港のA滑走路(1期島)から離陸し、大阪湾を大きく旋回するため、混雑が発生している。
2025年春以降、関西空港のB滑走路(2期島)から離陸することで、旋回半径を小さくし、空域から短時間で離脱できるようになる。その結果、空域の混雑を緩和できる。
2025年春神戸空港国際チャーター便就航
神戸空港(筆者撮影)
2025年春、神戸空港の1日の発着枠は国内線80回から国内線120回に増枠され、年間の発着枠は約2.9万回から4.4万回へ1.5万回増加する。
また、別枠で国際線チャーター便が就航する。
具体的には、大韓航空が「神戸=ソウル(インチョン)」路線に国際線チャーター便を1日2往復(4便)就航させる。
2025年はGWなど年間3回、ベトナム向け国際チャーター便が運航される予定。
さらに、台湾路線などの他路線の就航の可能性もある。
2030年に国際定期便が就航する予定で、1日の発着回数は国内線120回、国際線40回の合計160回となり、年間で約5.8万回となる。
2030年代には、神戸空港の利用者数は、国内線510万人、国際線190万人の合計700万人となると予想される。
2030年、3空港発着枠合計50万回
2030年時点の関西空港の発着枠は年間30万回、伊丹空港は年間13.5万回、神戸空港は年間5.8万回となり合計約50万回になる予定。