阪急阪神不動産、旧「グラン・アーモ TAMAHIME（結婚式場）」跡地と「コープ野村梅田」に「地上47階・高さ170ｍ級タワーマンション計画」2034年完成（阪急「大阪梅田駅」徒歩8分）

2025年10月（西から撮影）

阪急阪神不動産は、旧「グラン・アーモ TAMAHIME」（結婚式場）の解体工事を2025年6月に完了しました。その跡地には、2025年10月時点で「タイムズ大阪鶴野町」（駐車場）が暫定利用として開業しています。

報道によれば、隣接する「コープ野村梅田」と一体化し、タワーマンションとして再開発する構想が進んでいます。

当ブログの推定では、地上47階・高さ約170m（塔屋2階を含む）・延床面積約9.6万㎡・総戸数900戸の規模となり、完成時期は2034年頃になる見通しです。最高価格は22億円に達するともされ、超高級タワーマンションになる可能性があります。

また、阪急阪神不動産は既存住戸の買い取りについて、時価の1.5倍での取得を提示しているとされています。

当ブログの予想

当ブログで編集・作成

左:「コープ野村梅田」/右:「朝日プラザ梅田」

完成予想図から推測すると、「コープ野村梅田」に加えて、「朝日プラザ梅田」も再開発に参画する可能性があると思います。

「コープ野村梅田」の住戸面積はおおむね36㎡～98㎡とみられます。仮に36㎡住戸の市場価格を2,000万円とした場合、不動産開発会社が買い取る際の価格はその1.5倍の約3,000万円になります。

一方で、新たに建設されるタワーマンションでは、40㎡前後の住戸が6,000万円～8,000万円で販売される可能性があります。そうなると、旧住戸の買い取り価格と新住戸の販売価格との差額は3,000万円～5,000万円にもなり、買い替えには相当な追加負担が必要になる計算です。

ただし、1981年竣工で築45年という点を踏まえると、不動産開発会社が提示した「1.5倍での買取提案」は、かなりの好条件と言えるでしょう。

当ブログ試算

追加情報

当初は、「グラン・アーモ TAMAHIME（結婚式場）」と「朝日プラザ梅田」（敷地面積2,020㎡・地上15階建・180戸・1982年竣工）の2区画を一体的に再開発する方針だったとみられます。

しかし、築45年を迎え、旧耐震基準で老朽化が進む「コープ野村梅田」についても、不動産開発会社が新たに声をかけたようです。ただし、住民側に反対の意向があれば、この“優遇提案”は撤回され、当初の2区画のみでの再開発に戻る可能性が高いと考えられます。

そもそも、総戸数400戸規模のマンションを建て替えるとなれば、必要な費用は数百億円にのぼり、住民だけで負担するのは現実的ではありません。そのため、建て替えではなく、売却に向かう可能性が高いと思われます。

その場合、土地の価値から建物の解体費を差し引いた価格で売却額が決まるため、たとえ現在の住戸（床面積36㎡）の市場価値が2,000万円であっても、実際の売却額は500万〜1,000万円程度にとどまる可能性があります。

繰り返しになりますが、今回のような「破格の条件」での建て替え提案は、住民にとって非常に恵まれたケースだと言えるでしょう。

アクセスは、阪急「大阪梅田駅」茶屋口から徒歩8分（600m）。

駐車場のゲートはなく、アプリで車内で精算する。

東側の様子（右の建物がコープ野村梅田）

合成

地図

旧・グラン・アーモ TAMAHIME

「グラン・アーモ TAMAHIME」は、1982年に「大阪玉姫会館梅田玉姫殿」として開業し、長年にわたり結婚式場として親しまれてきました。しかし、建物の老朽化などを理由に2023年7月で閉館しています。

タイムズ大阪鶴野町

施設名	タイムズ大阪鶴野町
所在地	大阪市北区鶴野町4
台数	46台
車両制限	全長5m、全幅1.9m、全高2.1m、重量2.5t
入出庫可能時間	24時間入出庫可
最大料金	駐車後24時間　最大料金1600円
通常料金	20分 330円
支払	タイムズクラブアプリで車内で精算
支払い方法	クレジットカード・PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY・メルペイ
アクセス	阪急「大阪梅田駅」茶屋口から徒歩8分（600m）

コープ野村梅田

朝日プラザ梅田