（大阪府堺市・堺東エリア）北瓦町一丁地区再開発準備組合、東急不動産ＪＶを事業協力者に選定（南海高野線「堺東」駅徒歩4分）

※本記事は公開情報をもとにAIにより整理・考察したものです。内容については100％の正確性はありません。また、今後、計画内容が変更される可能性があります。

 

瓦町公園周辺イメージ

堺市堺区の中心市街地・堺東エリアで、市街地再開発に向けた具体的な動きが表面化しました。北瓦町一丁地区市街地再開発準備組合は、瓦町公園周辺ゾーンにおける再開発検討の事業協力者として、東急不動産を代表とする三菱地所レジデンス、関電不動産開発の共同企業体（JV）を選定しました。

本地区は、堺市が掲げる「堺東エリア全体の再生」をけん引する先行ゾーンの一つ。今後の堺東の将来像を占う重要プロジェクトといえそうです。

参照　堺市

 

堺東エリア全体の再生計画のイメージ（本計画の対象外）

堺東駅前周辺イメージ（本計画外）

大小路筋（市役所北側）イメージ（本計画外）

 

（大阪府堺市）北瓦町一丁地区は、南海高野線「堺東」駅から西へ約300m、徒歩4分という高い立地優位性を有しています。現在は瓦町公園を中心に、共同住宅、店舗付き住宅、事務所、駐車場、公共駐輪場などが混在するエリアです。

区域面積は約1ha。用途地域は商業地域（建ぺい率80％／容積率400％）で、防火地域や都市再生緊急整備地域、立地適正化計画における都市機能誘導区域・居住誘導区域にも指定されています。再開発に適した制度条件がそろったエリアといえるでしょう。

 

今回選定された東急不動産JVは、準備組合が進める市街地再開発事業の基本計画作成を支援します。堺市が2024年7月に策定した「堺東エリアの市街地整備に向けた基本的な考え方」に基づき、瓦町公園周辺ゾーンの再生を先行的に具体化していく役割を担います。

同JVには、全国で大規模再開発の実績を持つ東急不動産、都市型住宅に強みを持つ三菱地所レジデンス、関西圏での開発実績が豊富な関電不動産開発が名を連ねており、事業推進力への期待は大きいといえます。

 

北瓦町一丁地区の再開発では、次の5つの方向性が示されています。

① 地区拠点の創出

堺東エリア全体のにぎわいと回遊性を高めるため、商業・サービス施設、都市型住宅、交流や憩いを生む広場を一体的に整備。瓦町公園周辺がエリアの「核」となることを目指します。

 

② まちなか居住の促進

若年層や子育て世代の定住を促進するため、良好な住環境を備えた都市型住宅を整備。子育て支援施設など、居住に必要な機能も併せて導入する計画です。

 

③ 商業の活性化

地域密着型テナントを誘致し、地元商店街との共存・相互送客を重視。単独で完結する施設ではなく、堺東全体の商業活性化につなげる狙いが見えます。

 

④ 回遊性・交通利便性の向上

堺東駅周辺から阪神高速道路側までを視野に入れ、歩行者動線を重視した回遊性の高い動線計画を検討。あわせて、一定規模の駐車場や駐輪場を整備し、交通環境の改善を図ります。

 

⑤ 持続可能な運営

長期的な視点から、将来にわたり持続可能な運営が可能な施設計画を検討。再開発後の「運営フェーズ」まで見据えた計画が特徴です。

 

現時点で想定されているスケジュールは以下の通りです。

• 2026年度：都市計画決定
• 2027年度：市街地再開発組合 設立認可
• 2028年度：権利変換計画 認可
• 2029年度：明渡し・工事着手
• 工事完了翌年：組合解散（予定）

順調に進めば、2030年代前半には新たな堺東の顔が誕生する可能性があります。

 

堺東エリアは、「大阪のまちづくりグランドデザイン」において、大阪都心部などと一体で成長をけん引するエリアに位置づけられています。大阪・関西万博を契機とした都市機能高度化や広域インフラ整備が進む中、地元権利者主体で先行的に事業化検討が始まった点は特に注目されます。

北瓦町一丁地区再開発は、単なる一街区の建替えにとどまらず、瓦町公園周辺ゾーン、さらには堺東エリア全体の再生に波及する「起点」となり得るプロジェクトです。今後、建物規模や用途構成がどのように具体化していくのか、引き続き注視していきたいところです。