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(栃木県)宇都宮ライトライン西側延伸が本格化!4.9km・12停留場を整備、2036年3月開業へ 事業費は約698億円(税抜)

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栃木県宇都宮市は2026年9月30日、宇都宮ライトレール「ライトライン」の西側延伸に関連する都市計画決定を告示しました。

今回の都市計画決定により、JR宇都宮駅から西側へ約4.9km延伸する計画が、着実に事業化へ向けて進んでいます。

計画資料によると、2036年3月開業予定で、停留場数は12カ所、導入車両は14編成、概算事業費は約698億円(税抜)とされています。

西側延伸では、JR宇都宮駅西口、東武宇都宮駅、桜通り十文字、護国神社前、教育会館前など12カ所の停留場を新設する計画です。

 

宇都宮ライトライン(LRT)西側延伸計画の概要
宇都宮駅西口(写真AC)

宇都宮ライトライン「西側延伸」のルート&新停留所の位置

計画名 宇都宮ライトライン(LRT)西側延伸計画
路線名 宇都宮ライトライン(LRT)
現在の路線 宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地
現在の営業距離 約14.6km
西側延伸区間 JR宇都宮駅西口~教育会館前付近
延伸距離 約4.9km
停留場数 12カ所
主な停留場 JR宇都宮駅西口、上河原、宮島町十文字、馬場町、県庁前、東武宇都宮駅東口、裁判所前、新川、桜通り十文字、美術館前、護国神社前、教育会館前
概算事業費 約698億円(税抜)
着工予定 2028年内
開業予定 2036年3月
導入車両 14編成
運行時間 6時台~23時台
朝夕ピーク 約6分間隔(1時間10本)
オフピーク・休日 約10分間隔(1時間6本)
所要時間 JR宇都宮駅~教育会館前:約20~22分
平日需要予測 1日31,512人
休日需要予測 1日22,527人
駅横断方式 JR宇都宮駅付近を高架で横断する計画
駅周辺整備 2階交流広場、歩行者ネットワークなどを整備
将来構想 教育会館前から大谷方面への延伸を検討
東武線との連携 東武宇都宮線との連携・乗り入れ可能性を検討中

現在のライトラインは、JR宇都宮駅東口から鬼怒川を越え、芳賀町の「芳賀・高根沢工業団地」までを結ぶ約14.6kmの路線です。

宇都宮駅東側区間には19カ所の停留場が設置されており、2023年8月の開業後、利用者数が順調に増加しています。2026年8月には開業から3年間の累計利用者数が約1,500万人に達したと栃木県が発表しています。

今回整備されるのが、JR宇都宮駅から西側へ延びる約4.9kmの「駅西側延伸区間」です。

計画資料によると、停留場数は12カ所、導入車両は14編成、概算事業費は約698億円(税抜)とされています。

整備区間はJR宇都宮駅東口から教育会館前付近までで、将来的にはさらに西側の大谷観光地方面への延伸も検討されています。

 

既存(東側)の宇都宮ライトライン(LRT)概要
宇都宮駅東口(写真AC)
既存路線 既存(東側)の宇都宮ライトライン(LRT)概要
路線名 芳賀・宇都宮LRT
愛称 ライトライン(LIGHT LINE)
運営会社 宇都宮ライトレール株式会社
開業日 2023年8月26日
起点 宇都宮駅東口停留場
終点 芳賀・高根沢工業団地停留場
営業距離 約14.6km
軌道 全線複線
電化方式 直流750V
軌間 1,067mm
停留場数 19カ所
車両 低床式LRV
車両編成 17編成
車両長 約29.5m(3車体連接)
定員 約160人(159人)
最高速度 40km/h
所要時間 各駅停車:約44~48分、快速:約42分
運行時間帯 午前4時台~午前0時台
平日ピーク 約6分間隔
平日オフピーク 約12分間隔
運賃 150円~400円(対距離制)
事業方式 公設型上下分離方式
整備主体 宇都宮市・芳賀町
運行主体 宇都宮ライトレール株式会社
概算事業費 約684億円
主な沿線 JR宇都宮駅、清原工業団地、芳賀工業団地など
トランジットセンター 5カ所
特徴 全19停留場がバリアフリー対応
西側延伸 JR宇都宮駅から教育会館前方面へ約4.9km

 

西側延伸は12カ所の停留場を新設

計画されている停留場は次の12カ所です。

番号 停留場
1 JR宇都宮駅西口
2 上河原
3 宮島町十文字
4 馬場町
5 県庁前
6 東武宇都宮駅東口
7 裁判所前
8 新川
9 桜通り十文字
10 美術館前
11 護国神社前
12 教育会館前

JR宇都宮駅西口から大通りを西へ進み、県庁前、東武宇都宮駅周辺を経由して、桜通り十文字、護国神社前、教育会館前方面へ向かうルートです。

 

JR宇都宮駅では「駅をまたぐ」大規模整備

西側延伸で特に注目されるのが、JR宇都宮駅の横断です。

現在のライトラインはJR宇都宮駅東口が終点ですが、西側延伸では駅を東西に横断して西口方面へ向かいます。

計画では、ライトラインの軌道を高架化し、JR宇都宮駅の駅舎2階付近を通って、新幹線の高架をくぐり、さらに地上を走る在来線を横断する構造が想定されています。

駅西口側では、ライトラインの整備に合わせて、歩行者ネットワークや2階レベルの交流広場なども整備される計画です。

つまり、西側延伸は単なるLRTの延長ではなく、JR宇都宮駅西口の駅前空間そのものを大きく変えるプロジェクトになっています。

 

宇都宮駅西口の将来イメージ

宇都宮市が公表している将来イメージでは、JR宇都宮駅西口周辺にライトラインの高架軌道が整備され、駅前の歩行者空間と一体化した都市空間が描かれています。

駅前では、ライトラインだけでなく、バス、タクシー、歩行者など複数の交通手段が接続する「交通結節点」としての機能強化が想定されています。

駅西口周辺では再開発や高層建築物なども進められており、ライトライン西側延伸は、こうした駅前の都市開発と組み合わせて進められることになります。

 

所要時間は宇都宮駅~教育会館前で約20~22分

西側延伸区間の所要時間は、計画上、

  • 宇都宮駅方面:約20分
  • 教育会館方面:約22分
  • JR線交差部:約3分

とされています。

運行時間帯は午前6時台から午後11時台まで。

平日の朝夕ピーク時間帯は、

  • 6分間隔・1時間10本

を予定しています。

一方、平日のオフピーク時間帯や休日は、

  • 10分間隔・1時間6本

の運行が計画されています。

現在の東側区間と西側区間を直通運転することで、宇都宮市を東西に貫くLRTネットワークが形成されることになります。

 

1日3万人超の利用を予測

画像の計画概要によると、西側延伸区間の需要予測は、

  • 平日:1日31,512人
  • 休日:1日22,527人

となっています。

また、西側延伸に伴って14編成の車両を新たに導入する計画です。

これにより、東側の芳賀・高根沢工業団地方面から宇都宮駅を経由して、西側の教育会館方面まで、LRTによる東西の一体的な公共交通ネットワークが形成されることになります。

 

事業費は約698億円、2028年内に着工予定

西側延伸の概算事業費は約698億円(税抜)です。

事業概要では、2028年内の着工、2036年3月の開業が予定されています。

つまり、2026年9月時点から見ると、開業まで約9年半という長期プロジェクトになります。

宇都宮市はすでに軌道の詳細設計などを進めており、国への実施計画申請など、事業化に向けた手続きも進めています。2025年には宇都宮市・芳賀町・宇都宮ライトレールの3者が、宇都宮駅東口~教育会館前間4.9kmについて実施計画の認定申請を行いました。

 

将来的には「東武宇都宮線」との連携も?

西側延伸の先にある大きなテーマが、東武宇都宮線との連携です。

東武宇都宮駅は西側延伸ルート上の重要な交通拠点となります。

栃木県は2026年8月、LRTと東武宇都宮線の連携について、広域移動のニーズやLRT乗り入れの実現可能性を調査したと説明しています。

2026年度には、さらにLRTと東武宇都宮線の連携強化について検討を進める予定です。

ただし、現時点では東武線へのLRT乗り入れが決定したわけではありません。

宇都宮市としては、まず西側延伸そのものを計画通り進める方針を示しています。

 

「宇都宮駅東口~西口」がつながる意味

ライトラインは現在、JR宇都宮駅東口から東側へ延びています。

西側延伸が完成すると、

芳賀・高根沢工業団地
↓
宇都宮駅東口
↓
JR宇都宮駅
↓
宇都宮駅西口
↓
東武宇都宮駅
↓
桜通り十文字
↓
教育会館前

という東西方向の公共交通軸が形成されます。

さらに将来的に教育会館前から大谷方面への延伸が実現すれば、宇都宮市中心部から大谷観光地方面までLRTでアクセスできる可能性もあります。

宇都宮市が進める「ネットワーク型コンパクトシティ」の交通基盤としても、大きな意味を持つ計画です。宇都宮市はLRTだけでなく、バス路線再編や交通結節機能の強化などを組み合わせて公共交通ネットワークを構築する方針を示しています

 

2036年、宇都宮の交通が大きく変わる

今回の都市計画決定によって、ライトライン西側延伸はさらに具体的な段階へ進みました。

  • 約4.9km
  • 12カ所の新停留場
  • 約698億円
  • 14編成を導入
  • ピーク時6分間隔
  • 2036年3月開業予定

という計画です。

特に注目したいのは、単に「JR宇都宮駅から西側へLRTを延ばす」だけではなく、JR宇都宮駅そのものを東西交通の結節点として再構築することです。

2036年の開業時には、現在の「宇都宮駅東口が終点」というライトラインから、宇都宮駅を越えて市中心部・東武宇都宮駅方面へ直通するLRTへと大きく姿を変えることになります。

今後は、2028年の着工に向けた用地取得や詳細設計、JR宇都宮駅周辺の整備、さらに東武宇都宮線との連携などが注目されます。

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