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【コラム】神戸は地下街で復活する?【Undergraound mall】

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神戸市は人口減少数ワースト1位となった。

神戸を復活させるにはどうすればいいか?考えてみた。

また、「三宮再開発が遅れているのは元町衰退のトラウマか?」という記事の中で、「神戸復活の方法」を記事にすると書いていたが、それも合わせ書いてみます。

 

神戸は中心市街地が移動する

神戸市の中心地は現在の「JR神戸駅」付近だったが、その後、「元町」さらに「三宮」へと移動している。

今後、三宮駅再開発ビルが10万平米以上の規模になると、駅ビルだけで、買物、飲食、宿泊が完結する。

その結果、三宮駅から徒歩5分~10分の個店の売上高が減少する可能性ある。

このため、三宮再開発に反対する人がいて、再開発が遅れているのだと思う。

これに対して、神戸市は「三宮クロススクエア」を計画し、三宮駅5分~10分の徒歩圏の回遊性を高めようとしている。

 

三宮クロススクエア(出典 神戸市)

「三宮クロススクエア」のコンセプトは「歩行者優先」の中心市街地を作り、街全体の回遊性を高め、駅ビルという「点」ではなく、「面」の活性化を図るものだと思う。

しかし、商品の搬入などで完全に車の通行を禁止することは難しいし、実現するのに年数がかかりすぎる。

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「地下街」を三宮駅から元町さらにJR神戸駅まで建設すれば、三宮再開発ビルから周辺への回遊性を高められるのではないか?

 

JR札幌駅

 

札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)

札幌駅からすすきの駅までは約1,900mだが、地下歩道空間と他の地下街を通って「地下」だけで行ける。

北海道の厳しい冬という気象条件により「地下通路」が作られたという経緯もあるが、歩行者の数は2.3倍~2.9倍に増加している。

 

JR三ノ宮~JR神戸駅
区間 距離
JR三ノ宮駅~JR元町 800m
JR元町駅~JR神戸駅 1,700m
JR三ノ宮駅~JR神戸駅 2,500m

実は、神戸市営地下鉄海岸線に沿って、大丸神戸店まで地下道が完成している。

今は「地下通路」でしかないが、各店舗に繋げれば回遊性を高められるのではないか?

 

「JR元町駅~JR神戸駅」駅間1.7km

JR元町駅~JR神戸駅の駅間は1.7kmと長く、回遊性がない。

そのため、元町商店街の西側は衰退している。

阪神電車「花隈駅」があるが、元町商店街から微妙にアクセスが悪い。そこで、「阪神電車花隈」駅から元町商店街まで地下街を整備すればいいのではないか?

もっと言えば、「JR元町駅~JR神戸駅」の間に新駅を建設してはどうか?

さらに神戸市営地下鉄海岸線をJR三ノ宮駅の地下まで延伸すればいいのではないか?

 

神戸空港国際化では神戸は復活しません

神戸空港を国際化すれば、外国人観光客が神戸に来て、神戸経済が復活すると思う人がいるが、全く的外れだ。

神戸空港の年間利用者が319万人になって、神戸は復活したのですか?

神戸空港利用者国際線が50万人~100万人となっても、そのうち、何万人が神戸に宿泊するのか?

神戸空港を国際化するだけでは、神戸をスルーされ大阪、京都、姫路にいくだけだ。

実際、JR大阪駅からJR京都駅までは29分、JR三ノ宮駅までは21分と神戸の方が近いが、外国人観光客は京都に行っている。

神戸空港に国際線を導入したのでは、神戸は活性化しない。

神戸経済を活性化させるためには、数千室のホテルも必要だし、外国人観光客用の施設も必要になってくる。また、ポートライナーの輸送力強化も必要になっている。

そのために、数百億円以上、場合によっては1,000億円以上が必要になる。その分、また神戸市民へのサービスが低下する。

しかし、神戸市に外国人観光客誘致の能力があれば、とっくに神戸に外国人観光客が来ているはずだ。京都よりも神戸の方が近いのだから。

また、神戸空港に海外LCCが就航すれば、国内エアラインの国際線は利益を出すことが難しくなり最終的には撤退する可能性もある。

 

神戸市の実力は人口60万人規模

神戸市の人口は150万人だが、都心4区の人口は60万人しかいない。

人口
東灘区 21万人
灘区 14万人
中央区 14万人
兵庫区 11万人
合計 60万人

神戸市の実力は60万人都市なのに勘違いして、過大評価し、大規模開発して失敗している。

その結果、市民サービスの低下を招き、子育て環境と言う点では明石市よりも劣っており、神戸の人口が減少している。

 

2018年11月撮影

「神戸医療都市」には、20年間の総事業費4,400億円が投じられた。

完全に失敗したが、失敗を隠すために「神戸市民病院」を1駅先の「神戸医療都市」エリアに移転させたのではないか?

神戸は実力もないのに大規模開発をして失敗し、その失敗を隠すために、また税金を投じて市の施設を建設しているのではないか?

 

新長田合同庁舎

新長田合同庁舎は、90億円が投じられ神戸地下鉄「海岸線 駒ヶ林駅」に隣接する場所に建設された。

JR新長田駅からは徒歩10分と微妙に不便で、徒歩以外なら地下鉄海岸線1駅を乗車しないといけない。

便利なJR新長田駅前ではなく、わざと不便な場所に建設して、利用者が少ない地下鉄海岸線の利用者を増加させる意図があったのではないか?

神戸市は都心のタワーマンション規制条例を制定したが、それだけでは神戸市は復活しない。

神戸市は実質60万人として自覚して、市民、買物客、観光客の細かい「不便さ」を一つ一つ解決すべきではないか?

 

まとめ

神戸市は、わざと失敗を隠すために不便な場所に病院や合同庁舎を建設し、神戸市民に無駄な移動をさせ、地下鉄やポートライナーの運賃を余計に支払うことになっている。

さらに、ポートライナーは混雑し、また数百億円の税金を投じて規模を拡大しようとしている。そして、また市民サービスは低下する。

こんな神戸だから人口が減少するのも当然だ。

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