神戸市街地(北野天満神社から撮影)
- 神戸はコンパクトでいい
- 神戸は海と山が近くていい
よくそういうことを聞くが、本当にそうなのか?
例えば、三宮駅で下りて、買い物のために、大丸神戸店まで行くなら、三宮センター街を歩いて約10分かかる。
もちろん、神戸市営地下鉄海岸線に乗り換えることもできるが、三宮駅から微妙に距離がある。
地下鉄「三宮花時計前」~「旧居留地・大丸前」は500mしかないが、運賃210円なので、結局、三宮から歩くことになる。
メリケンパークに行くのも三宮からフラワーロードを歩いていくには遠すぎる。
北野坂にしむら珈琲店
神戸北野も、坂があって、タクシーで行くほどでもないが、歩くとしんどいという微妙な不便さ。
ループバスもあるんだが、観光客には分かりにくい。
結論
- 「神戸はコンパクト」だけど不便
- 「コンパクトで便利」なのは大阪・梅田
大阪・梅田は本当に「コンパクトで便利な街」だと思う。JR大阪駅から半径100m~200mの範囲に主要なデパート、ホテル、ショッピングモール・オフィス・劇場などが集積している。
- 阪急うめだ本店
- 大丸梅田店
- 阪神梅田本店
- ルクア+ルクアイーレ
- グランフロント大阪(南館+北館)
- ヒルトンプラザ大阪(east+west )
- ハービス(ent+plaza )
- エスト
- ヘップファイブ
- 梅田OPA
- 梅田ロフト
- 東急ハンズ梅田店(大丸梅田店内)
- NU茶屋町+NU茶屋町プラス
- ブリーゼブリーゼ
- 阪急三番街
- ヨドバシ梅田
梅田は店舗数が多いだけではない。阪急うめだ本店の年間売上は約2,400億円、ヨドバシ梅田の年間売上高は1,000億円で店舗別売上高で日本1位2位となる。
これらの商業施設がすべて徒歩圏にあるのは、ある意味「世界一の集積度」かもしれない。
神戸のビルの高さ制限は何のため?
大阪・梅田地域は伊丹空港の航路の関係でビルの高さが約180mに制限されている。
一方、神戸・三宮は六甲の山が見えるようにビルの高さを165m程度に制限しているが、結局100m~150mのビルは建設されているわけで、ビルの谷間から山を見ることになる。
はたして、ビルの谷間から山が見えたからと言って「景観がいい」と言えるのか?
神戸の高さ制限は景観を守るのではなく、別の目的があるのではないか?
例えば、三宮のビルの高さ制限することで、三宮の集積度が落ちて不便になる。しかし、周辺の10階建の中小ビルオーナーは喜んでいるかもしれない。
グランフロント大阪
ビルの高さを制限しなくても、美しい都市景観は作れる。むしろ、180mのビルを建設した方が緑地や公開空地を広くとれて、美しい景観が作れる。