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アシックス、2026年12月期に売上高1兆円突破へ なぜミズノ(売上高2600億円)との差はここまで広がったのか

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スポーツ用品大手のアシックスが、ついに「売上高1兆円企業」の仲間入りを果たす見通しとなりました。

アシックスは8月14日、2026年12月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の9500億円から1兆500億円へ、営業利益を1710億円から1950億円へ、純利益を1100億円から1200億円へ引き上げました。売上高が1兆円を超えるのは初めてです。

さらに、2026年1~6月期も売上高5344億円、営業利益1205億円、純利益822億円と、いずれも過去最高を更新しました。売上高は前年同期比32.7%増、純利益は53.3%増という非常に高い伸びです。

単純にこの上期の業績を2倍すると、年間売上高は約1兆688億円になります。

つまり、上期と下期が同じペースで推移するだけでも、売上高1兆円を大きく超える計算です。

 

アシックスは「売上1兆円」だけではない。利益率の高さ。

今回の決算で特に注目したいのは、売上高だけでなく利益率も高いことです。

2026年12月期の営業利益率は18.6%を予想しています。

これは、単純に大量の商品を販売して売上高を増やしているのではなく、高収益なブランドビジネスへ転換していることを示しています。

その象徴が「オニツカタイガー」です。

オニツカタイガーはインバウンド需要などを背景に好調で、2026年上期の売上高は895億円、前年同期比35.9%増。カテゴリー利益も356億円と、非常に高い収益性を確保しています。

また、スポーツシューズをファッションとして履く「スポーツスタイル」も北米・欧州を中心に大きく伸びています。

つまりアシックスは、

競技用シューズ → ランニング → スポーツファッション → グローバルブランド

という形で市場を広げてきました。

 

一方、ミズノの売上高は約2600億円

ここで気になるのが、同じ日本を代表するスポーツ用品メーカーであるミズノとの違いです。

ミズノの2026年3月期売上高は2590億円、営業利益226億円、純利益184億円でした。売上高、利益ともに過去最高です。

つまり、2026年のアシックス予想と比較すると、

アシックス ミズノ
売上高 1兆500億円 2590億円
営業利益 1950億円 226億円
純利益 1200億円 184億円
営業利益率 18.6% 約8.7%

となります。

売上高はアシックスがミズノの約4倍、営業利益では約8.6倍です。

ただし、これは「ミズノが低迷している」という話ではありません。ミズノも4期連続で過去最高業績を更新しており、2026年3月期は海外売上高も1038億円、海外売上比率は40.1%まで上昇しています。

問題は、両社の成長スピードとブランド戦略の違いです。

 

アシックスは「世界市場」を取り込んだ

アシックスが大きく成長した理由の一つは、海外市場でブランドを確立したことです。

特にランニングシューズは、欧米を中心に「日本のスポーツ用品メーカー」ではなく、世界的なランニングブランドとして認知されています。

さらに最近では、

  • ランニング
  • スポーツスタイル
  • オニツカタイガー
  • テニス
  • バレーボール
  • その他競技用品

など、複数のカテゴリーを世界で展開しています。

国内市場だけでなく、欧米やアジアなどの巨大市場を取り込めたことが、売上高1兆円への大きな原動力になりました。

 

ミズノは強いが「日本市場」の比重がまだ大きい

一方のミズノは、野球、ゴルフ、ランニング、フットボールなど競技スポーツに強いメーカーです。

特に日本では非常に高いブランド力があります。

2026年3月期も野球415億円、ゴルフ364億円、ランニング249億円、フットボール224億円など、幅広いカテゴリーで成長しています。

しかし、海外売上比率は40.1%。

国内売上高が1552億円に対して海外売上高は1038億円です。

これに対してアシックスは、より早い段階から海外市場を成長の中心に据えてきました。

この差が、現在の企業規模の違いにつながったと考えられます。

 

「競技用品メーカー」から「グローバルブランド」へ

アシックスの成長を考えるうえで重要なのは、単なるスポーツ用品メーカーではなくなったことです。

「ASICS」はランニングなどの競技分野で世界的なブランドになり、「Onitsuka Tiger」はファッションブランドとして世界で認知されています。

つまり、

スポーツ用品を売る会社

から、

スポーツとファッションを融合したグローバルブランド企業

へ変化したわけです。

ここがミズノとの大きな違いではないでしょうか。

 

アシックスは「ナイキ型」に近づいている?

もちろん、アシックスがナイキと同じ規模になったわけではありません。

しかし、ビジネスモデルを見ると、単純なスポーツ用品メーカーからブランド価値によって高い利益率を確保する企業へ変化している点は注目できます。

売上高1兆円に加えて営業利益1950億円という数字は、非常に強烈です。

しかも2026年上期だけで売上高5344億円、営業利益1205億円を稼いでいます。

今後、オニツカタイガーとスポーツスタイルがさらに世界で成長すれば、アシックスは「日本のスポーツ用品メーカー」という枠を超え、世界的なブランド企業として評価される可能性があります。

 

まとめ

アシックスは2026年12月期に、創業以来初めて売上高1兆円を突破する見通しとなりました。

一方、ミズノも過去最高業績を更新しており、決して悪い会社ではありません。

それでも売上規模を見ると、

アシックス:約1兆500億円
ミズノ:約2590億円

と、約4倍もの差があります。

この差を生んだ最大の要因は、海外市場への展開と、スポーツ用品を超えたブランド戦略にあると考えられます。

ミズノもスポーツスタイルシューズやフットボールなど海外で成長する分野を強化しています。

今後は、「アシックスがさらに2兆円企業を目指せるのか」そして「ミズノが世界市場でどこまで追い上げられるのか」

日本を代表する2つのスポーツブランドの競争は、これからさらに面白くなりそうです。

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