
日本を代表するスポーツ用品メーカーといえば、アシックスとミズノです。
どちらも日本発のスポーツブランドですが、近年の業績を見ると、売上高にはかなり大きな差がついています。
特に2026年は、アシックスがついに年間売上高1兆円を突破する見通しとなり、ミズノとの差がさらに拡大しています。
まず、両社の直近の通期実績を比較してみましょう。
| 会社 | 決算期 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|---|
| アシックス | 2025年12月期 | 約8,109億円 | 約1,425億円 |
| ミズノ | 2026年3月期 | 約2,590億円 | 約226億円 |
アシックスの2025年12月期売上高は8,109億円。一方、ミズノの2026年3月期は2,590億円でした。
単純比較すると、アシックスはミズノの約3.1倍の売上規模です。
しかも注目したいのは、売上高だけではありません。
アシックスの営業利益は約1,425億円で、ミズノの約226億円の6倍以上あります。
つまり、現在のアシックスは「売上規模が大きい」だけでなく、利益を生み出す力でも大きな差をつけていることが分かります。
アシックスは2025年12月期に売上高810,916百万円を記録しています。
一方、ミズノは2026年3月期に売上高259,045百万円、営業利益22,603百万円を記録し、売上高・利益ともに過去最高を更新しました。
そして2026年は、アシックスがさらに大きく伸びています。
2026年1~6月期のアシックスは、
- 売上高:5,344億円
- 営業利益:1,204億円
- 純利益:821億円
となり、いずれも過去最高を更新しました。
売上高は前年同期比32.7%増という非常に高い伸びです。
そしてアシックスは2026年8月、通期業績予想を上方修正しました。
2026年12月期の売上高予想は1兆500億円。
アシックスにとって初めての「売上高1兆円」の大台です。営業利益は1,950億円、純利益は1,200億円を見込んでいます。
一方、ミズノは2027年3月期について、売上高2,800億円、営業利益255億円、純利益190億円を予想しています。
| 会社 | 売上高予想 |
|---|---|
| アシックス | 1兆500億円 |
| ミズノ | 2,800億円 |
単純比較すると、アシックスはミズノの約3.75倍。
わずか1年ほどの間に、両社の売上規模の差はさらに広がる可能性があります。
最大の違いは、海外市場での成長力です。
ミズノは日本国内で非常に強いブランドです。
野球、ゴルフ、サッカー、バレーボールなど、競技スポーツ用品では高いブランド力を持っています。
実際、ミズノの2026年3月期は国内売上高が1,552億円、海外売上高が1,038億円。海外売上高比率は40.1%でした。
これに対してアシックスは、近年、海外でのランニングシューズを中心に大きく成長しています。
2025年12月期の地域別売上高を見ると、欧州が約2,258億円、北米が約1,411億円、中華圏が約1,205億円となっています。
つまりアシックスは、「日本のスポーツ用品メーカー」から「世界的なスポーツブランド」へと変化したことが大きいのです。
アシックスの成長を支えているのが、パフォーマンスランニングです。
2025年12月期のパフォーマンスランニングの売上高は3,635億円。
2026年12月期は4,150億円を計画していました。
さらに、スポーツスタイルも急成長しています。
「GEL-KAYANO」などのランニングシューズだけでなく、ライフスタイル市場でもアシックスブランドの存在感が高まっています。
そして「オニツカタイガー」も大きな収益源です。
2026年1~6月期にはオニツカタイガーの売上高が895億円となり、前年同期比35.9%増となりました。
ランニング+スポーツスタイル+オニツカタイガー
この複数の成長エンジンを持っていることが、現在のアシックスの強みと言えます。
ここは注意したいところです。
「アシックスが好調だからミズノは苦戦している」という単純な話ではありません。
ミズノも2026年3月期に、
売上高2,590億円(前年比7.8%増)
を達成し、4期連続で過去最高業績を更新しています。
特にゴルフ、フットボール、ランニングなどが海外売上をけん引しています。
つまり、ミズノも成長しています。
ただし、アシックスの成長スピードがそれ以上に速いのです。
アシックスにとって、2026年は大きな転換点になりそうです。
2025年の売上高は約8,109億円。
それが2026年には、会社予想ベースで1兆500億円まで拡大する見通しです。
わずか数年前まで「国内の大手スポーツ用品メーカー」というイメージが強かったアシックスが、今では世界市場で存在感を持つブランドへ成長しています。
一方のミズノも、海外展開を強化しながら2027年3月期に2,800億円、さらに2028年3月期には3,100億円の売上高を目指しています。
売上高だけを見ると、現在はかなり大きな差があります。
アシックス:約8,109億円 → 2026年予想1兆500億円
ミズノ:約2,590億円 → 2027年予想2,800億円
アシックスがミズノを大きく上回る最大の理由は、ランニングシューズを中心とした海外市場でのブランド力と成長力にあります。
ミズノは野球、ゴルフ、サッカー、バレーボールなどの競技スポーツに強みを持っています。
一方、アシックスはランニングを軸に、欧米市場、スポーツスタイル、オニツカタイガーなどへ事業を広げています。
その結果、
「日本のスポーツ用品メーカー」から「世界で売れるスポーツブランド」へ変化したアシックス
と、
「日本の競技スポーツに強い総合スポーツメーカー」であるミズノ
という違いが、売上高の大きな差につながっていると考えられます。
今後は、ミズノが海外市場でどこまで成長できるのか、そしてアシックスが売上高1兆円企業としてさらに世界でシェアを伸ばせるのかが注目されます。
