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阪大ワクチン2020年6月30日治験開始【新型コロナウイルス】

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大阪ワクチン」開発

大阪市、大阪府、大阪大学、公立大学法人大阪、大阪府立病院機構、大阪市民病院機構の6者は「新型コロナウイルス感染症のワクチン・治療薬の研究開発に係る連携協定」を締結した。

大阪大学と阪大発ベンチャー「アンジェス(東証マザース4563)」が共同で新型コロナウイルス感染症の予防ワクチンを開発し、大阪市などが臨床試験に協力することで開発期間が1ヵ月~2ヵ月短縮されるという。

 

2020年6月30日治験開始
日時 内容
2020年3月26日 動物実験開始
2020年6月30日 大阪市大医療スタッフ20人~30人に治験開始予定(第1相試験・第2相試験)
2020年9月 400人~500人規模の治験開始予定(第3相試験)
2020年9月以降 国の承認予定
2020年12月まで 年内に20万人(医療従事者など)に接種する予定(量産はタカラバイオ)
2020年春~秋 100万人の一般人に「ワクチン接種」開始(2020年春から)

2020年6月30日に大阪市立大学医学部付属病院の医療従事者を対象に臨床試験(治験)を行う。当初は2020年7月治験開始予定あったので開発は順調と言える。

製造・量産は「タカラバイオ」が担当する。

 

阪大ワクチンの特徴

通常のワクチンは「病原体」の毒性を弱体化・無毒化するが、レアケースではあるが接種した人が発病することがある。

しかし、「阪大ワクチン」は「新型コロナウイルス」のスパイク部分が体内のACE2受容体に接合することを「阻害」する「抗体」だけを作るよう設計されており、「新型コロナウイルス」本体を使用しないので安全性が高い。

従来のワクチンは鶏卵1個で1人分のワクチンを製造するため、1,000万人分のワクチンを製造するためには1,000万個の鶏卵が必要となるため製造スピードが遅かった。

しかし、阪大ワクチンはDNAワクチンで、大腸菌で大量に培養できるため、短時間で大量にワクチンを製造できる。森下教授によれば「ビール工場の樽のような培養器を使い、2週間で10万人分製造できる」という。

 

日本政府は製造費用を援助せず?

日本政府は研究費の一部の補助を2020年3月に決定したが、30億円と言われる製造費用につては現在のところ補助する方針はない。

このため、アンジェスなどは、ワクチンの承認後に数十億円の資金調達しワクチン製造の準備を開始すると見られ、大量生産するまでに半年以上の期間がかかり、それだけ一般の人へのワクチン接種が遅れる見通しになっている。

現時点で100%開発に成功するとは言えないが、非常事態であるため日本政府は「阪大ワクチン」の製造費用「数十億円」を先行して負担し、半年早く「ワクチン接種」できるようにすべきではないか?

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