
左「興銀大阪ビル」と右「ヒューリック大阪ビル」
明治安田生命保険相互会社は、関西地区における中核拠点となる超高層オフィスビルの建設に向け、大阪市中央区に立地する「ヒューリック大阪ビル」の信託受益権を、2025年12月19日付で取得したと発表しました。
既存の建物の規模は、地上9階・高さ31m・敷地面積約3,150㎡・延床面積約30,350㎡で1960年に竣工しました。

建替計画
明治安田生命によると、既存建物を解体したうえで、関西地区における同社の中核拠点としての活用およびテナント賃貸を目的とした、超高層オフィスビルの新築を予定しているとのことです。
また、明治安田ホールや明治安田ヴィレッジなど、「サードプレイス(自宅や職場以外で人が集い、くつろげる第3の場所)」の創出を目指すとしています。
当ブログの解釈としては、明治安田生命の大阪支社が入居し、その他のフロアは外部テナント向けのオフィスとして賃貸される可能性が高いと考えられます。
さらに、大阪メトロ「淀屋橋駅」直結という高い利便性を踏まえると、高層階にホテルが入居する可能性もあると思います。
位置図

「ヒューリック大阪ビル」の敷地面積は約3,150㎡で、「アーバンネット御堂筋ビル」(敷地面積2,771㎡)よりも大きく、「オービック御堂筋ビル」(敷地面積3,924㎡)よりは小規模です。
このことから、「ヒューリック大阪ビル」は、御堂筋沿いの再開発ビルの中でも、「アーバンネット御堂筋ビル」と「オービック御堂筋ビル」の中間的な規模になると予想されます。

当ブログ作成の完成予想図(非公式)
具体的には
- 敷地面積:約3,150㎡
- 延床面積:約50,000㎡(容積率約1,500%)予想
- 階数: 22階~24階(予想)
- 高さ: 100m~120m(予想)
ホテルが入居するかどうか?
明治安田生命によると、本計画では自社の大阪支社機能に加え、テナント賃貸を目的とした「超高層オフィスビル」を建設する方針とされていますが、ホテルが入居するかどうかについては現時点では明確になっていません。
周辺の事例を見ると、「アーバンネット御堂筋ビル」にはホテルは入居していない一方、「オービック御堂筋ビル」には352室のホテルが併設されています。
ただ、大阪メトロ「淀屋橋駅」直結のホテルが存在しない現状から、高級ビジネスホテルに対する潜在的な需要は高いと考えられます。

写真の左側(南側)には大阪興銀ビルが位置しており、敷地との距離は比較的近接しています。将来的には「大阪興銀ビル」も高さ100m級の超高層ビルへ建て替えられる可能性が高いと考えられます。
一方、写真の右側(北側)は「淀屋橋駅オドナ」で、敷地との間に一定の距離があります。淀屋橋駅オドナの高さは約70mにとどまっているため、本件ビルが高さ100m級で建て替えられた場合、北側の眺望は確保できると見られます。
この立地条件を踏まえると、エレベーターなどのコアを再開発ビルの南側に集約し、高層階の北側にホテル客室を配置するプランが想定されます。
その場合、眺望価値を最大化できることから、高級ビジネスホテルとして十分に成立する計画になると考えられます。

| 名称 | ヒューリック大阪ビル |
| 用途 | オフィスビル・銀行店舗ビル |
| 所在地 | 大阪市中央区今橋4-2-1 |
| 階数 | 地上9階・地下3階 |
| 高さ | 31m |
| 構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
| 敷地面積 | 3,151.24㎡ |
| 延床面積 | 30,353.38㎡ |
| 設計 | 松田平田設計事務所 |
| 施工 | 竹中工務店 |
| 竣工 | 1960年10月 |
| アクセス | 大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋駅」徒歩0分 |

2024年2月(北東から撮影)
アーバンネット御堂筋ビル
- 地上21階建
- 高さ100m
- 敷地面積2,771㎡
- 延床面積約42,400㎡
- 2024年1月竣工
- NTT都市開発
オービック御堂筋ビル

2020年10月(南東から撮影)
オービック御堂筋ビル
- 地上25階建
- 高さ116m
- 敷地面積3,924㎡
- 延床面積55,527㎡
- 2020年1月竣工
- 低層階(3階~13階):オフィス
- 高層階(15階~25階):ザ ロイヤルパークホテル アイコニック大阪御堂筋(352室)
| 名称 | 大阪興銀ビル |
| 用途 | オフィスビル・銀行店舗ビル |
| 所在地 | 大阪市中央区今橋4-1-1 |
| アクセス | 大阪メトロ御堂筋線淀屋橋駅徒歩0分 |
| 高さ | 31m |
| 階数 | 地上10階・地下3階 |
| 構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
| 敷地面積 | 3,151.24㎡ |
| 延床面積 | 30,975㎡ |
| 設計 | 山下寿郎設計事務所 |
| 施工 | 大林組 |
| 竣工 | 1961年7月 |
コメント
2棟のビルの間の道路(浮世小路)を廃道とし敷地を共通化すると、容積率1,600%ならば延床面積約10万㎡の再開発ビルも可能となる。高さは100m(20階建)~150m(30階建)の可能性もあります。。
