大阪市中央区道修町にある「日本圧着端子製造本社ビル」は、鹿島建設の施工により2013年に竣工し、2014年度グッドデザイン賞を受賞している。
デザイナーは「Atelier KISHISHITA+Man*go design 岸下真理、岸下和代、都倉泰信、稲垣誠」で、国産木材を使用し20年後に取り換えを想定している。(引用・参照 Good Design Award)
日本圧着端子製造は、圧着端子やコネクターなどを製造する会社で、海外にも工場を展開しているグローバル企業。
オフィス建築と言えば、フランク・ロイド・ライト設計の「SCジョンソン社(旧社名ジョンソン・ワックス社)」の本社ビル(1936年竣工)が有名だが、それとは全く異なる発想の事務所建築と言える。
ライトの「SCジョンソン社」本社ビルは蓮の茎のような細長い柱で高い天井を支持する構造で「光」がたっぷり入る空間となっている。
一方、「日本圧着端子製造本社ビル」は細い木材でルーバーのように光量を少なくし陰影を演出している。京都の町家のようでもあり、日本の茶室にも通じるデザインかもしれない。
東側の様子
北側の様子
(仮称)科研大阪ビルの建替中で、北面が見えるようになった。今後、(仮称)科研大阪ビルが完成すると再び見えなくなる。
日本圧着端子製造本社ビル 物件概要
施設名 | 日本圧着端子製造本社ビル |
所在地 | 大阪市中央区道修町3丁目4-7 |
設計 | Atelier KISHISHITA+MAN*go design/(構造設計)TAPS建築構造計画事務所 |
延床面積 | 8,245㎡ |
構造 | 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造木造) |
階数 | 地上8階・地下2階 |
施工 | 鹿島建設 |
竣工 | 2013年 |
最寄り駅 | 大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋駅」から東へ徒歩1分 |
引用 鹿島建設 https://www.kajima.co.jp/tech/mokuzou/space/productivity/index.html
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