関西空港(筆者撮影)
2024年9月25日、関西エアポートは2024年8月(単月)の関西3空港(関空・伊丹・神戸)の利用状況を発表した。
空港 | 利用者数(2024年8月単月) |
---|---|
関西空港 | 279万人
(国際線215万人) (国内線64万人) |
伊丹空港 | 142万人(国内線のみ) |
神戸空港 | 33万人 (国内線のみ) |
3空港合計 | 455万人
(国際線215万人) (国内線240万人) |
2024年8月 | 利用者数(%) |
外国人 | 1,583,376人(74%) |
日本人 | 549,741人(26%) |
合計 | 2,147,887人(100%) |
関西空港の国際線を利用した外国人利用者数は158万人で2019年8月比114%と新型コロナウイルス感染症流行前より+14%増加した。
しかし、前月の2024年7月の外国人利用者数は167万人(2019年7月比109%)、単月として1994年の開港以来過去最高を記録したが、2024年8月は前月比-8万人と減少した。
やはり、京都は猛暑なので、外国人客も8月の訪日は避けている可能性がある。
逆に、日本人の国際線利用者数は夏休みで55万人と2024年7月の38万人より大幅に増加した。
この結果、2024年8月の国際線全体では215万人となり2019年8月比で97%まで回復した。ちなみに2024年7月は2019年7月比95%の回復だった。
空港 | 2024年8月 | 2019年8月 | 回復率 |
関西3空港 | 2,397,316人 | 2,594,905人 | 92.4% |
関空(国内線) | 643,213人 | 656,446人 | 98.0% |
伊丹(国内線) | 1,420,527人 | 1,608,287人 | 88.3% |
神戸(国内線) | 333,576人 | 330,172人 | 101.0% |
関西3空港(関空・伊丹・神戸)の全体の国内線旅客数は2,397,316人だった。
2019年8月は2,594,905人なので92%の回復にとどまる。
今までは、国際線の回復率が低かったが、2024年8月は国内線の回復率の方が低い。
これは、伊丹空港(国内線)の利用者数が2019年8月比88.3%しか回復していないことが要因。
コロナ禍後の行動変化により、ビジネスによる旅客者が減少している。
まお、神戸空港の発着枠が2025年春に1日80回(40往復)から120回(60往復)に増加するが、伊丹空港の発着枠1日370回(年間13.5万回・2023年度実績は年間13.8万回)を見直す予定はない。
引用:伊丹市
まお、神戸空港の月間利用者数は333,576人で単月として過去最高を記録した。(これまでの過去最高は2019年8月の330,172人)。
関西3空港(関空・伊丹・神戸)の月間利用者数は455万人となり、年間で約5,000万人になると予想される。
滑走路 | 運用(2024年現在) |
A滑走路(1期島)3500m | 離陸 |
B滑走路(2期島)4000m | 着陸 |
滑走路 | 運用(2025年春) |
A滑走路(1期島)3500m | 着陸 |
B滑走路(2期島)4000m | 離陸 |
2024年現在、関西空港のA滑走路(1期島)から離陸し、大阪湾を大きく旋回するため、混雑が発生している。
2025年春以降、関西空港のB滑走路(2期島)から離陸することで、旋回半径を小さくし、空域から短時間で離脱できるようになる。その結果、空域の混雑を緩和できる。