1922年に竣工した神戸・旧居留地の近代建築「神戸商船三井ビル」が2027年にも閉館する。
ビルを所有する商船三井(東京)が入居者らに対し、2027年6月末までに賃貸借契約を終了すると通告した。
ビル内の設備の老朽化が進み、今後の維持管理が困難であることから閉館するもので、閉館後のビルの取り扱いは決まっていない。
建物の規模は、地上7階建・延床面積約1万2000㎡で、1階には大丸神戸店のテナントが入居するなど約80社・団体が入居している。
アクセスは、三ノ宮駅徒歩14分、地下鉄「旧居留地・大丸前駅」徒歩5分
地図
神戸商船三井ビル 概要
施設名 | 神戸商船三井ビル |
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所在地 | 兵庫県神戸市中央区海岸通5 |
階数 | 地上7階・地下1階・塔屋1階 |
建築面積 | 1,500㎡ |
延床面積 | 11,861㎡ |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
所有者 | 株式会社商船三井 |
設計 | (新築)渡辺節(渡辺建築事務所)、内藤多仲 |
施工 | 大林組 |
改修 | (1995、1996年、2012年改修)
改修時の設計(昭和設計、大林組) |
竣工 | 1922年4月 |
アクセス | 三ノ宮駅徒歩14分、地下鉄「旧居留地・大丸前駅」徒歩5分 |
南西から撮影
南西から撮影
コメント
ダイビル本館(大阪市北区)
ダイビル本館も、渡辺節が設計している。
旧ビルの解体時にレンガ約18万個を手作業で取り外し、新ビルの壁面に再利用した。
神戸商船三井ビルの施工も同じ大林組。