東大、京大、全国の大学医学部へ進学する者が多い灘高校は兵庫県神戸市にあるが、平成29年度の灘中学の合格者をみると、大阪出身者が最も多かった。
都道府県別大学合格数の意味
週刊誌などで都道府県別大学合格者数が掲載されるが、正確には高校所在地の都道府県別集計だ。
例えば、大阪府に住んで灘高に通学し東大に合格した場合、週刊誌の集計では兵庫県に集計される。
都道府県別 灘中学合格者数 平成29年
順位 | 都道府県 | 合格者数 |
1 | 大阪府 | 65人 |
2 | 兵庫県 | 58人 |
3 | 東京都 | 29人 |
4 | 愛知県 | 14人 |
5 | 京都府 | 13人 |
6 | 神奈川県 | 12人 |
7 | 奈良県 | 11人 |
6 | 埼玉県 | 10人 |
8 | 滋賀県 | 9人 |
7 | 福岡県 | 5人 |
出典 灘中学校 http://www.nada.ac.jp/nyuushi_chu29.html
上記の表は合格者の人数であって実際に入学した生徒数ではない。合格者数の約8割が入学しているようだ。
特に首都圏から受験生は灘中学に合格しても、開成や筑波大学附属駒沢中学に合格すると、灘中学には進学しないことが多い。
さらに高校から灘高校に入学する者も約40人程度いるので、灘高卒業生の正確な数字はわからないが、灘高校卒業者の中で最も多いのが大阪出身者である可能性もある。
灘高生のうち3分の1は大阪府から通学
灘では、1学年220人中70人余り、つまり3分の1が大阪府在住者であった。(中略)、兵庫県在住者は約100人であり、なんと半数にも満たない。
大阪は奈良の私立高校へのアクセスも良い。東大を志向する(大阪の)生徒は高校から県外に行き、そして大阪府内の高校は、京大・阪大を志向しているのだ。
引用 BLOGS http://blogos.com/article/253085/
年度にもよるが、灘高校の生徒の「3分の1」から「2分の1」は大阪府内から通学していると思われる。
灘高校出身有名人
氏名 | 灘高卒業年 | 出身地 | |
大西賢(まさる) | 日本航空社長 | 大阪府 | |
山田邦雄 | ロート製薬 | 大阪府 | |
飯泉嘉門 | 1979年 | 徳島県知事 | 大阪府 |
伊藤芳朗 | 1979年 | 弁護士 | 大阪府 |
勝谷誠彦 | 1979年 | コラムニスト | 兵庫県 |
和田秀樹 | 1979年 | 医師 | 大阪府 |
吉田尚正 | 1979年 | 警視総監 | 大阪府 |
西川知一郎 | 1979年 | 裁判官 | 大阪府 |
黒岩祐治 | 神奈川県知事 | 兵庫県神戸市 | |
鈴木英敬 | 三重県知事 | 兵庫県 | |
久元喜造 | 神戸市長 | 兵庫県神戸市兵庫区 | |
米山隆一 | 新潟県知事 | 新潟県 |
勝谷誠彦さんが2017年の兵庫県知事選に立候補した時、唐突な感じがあった。しかし、1979年卒業の同級生の飯泉嘉門氏が徳島県知事になっているので、自分も知事になれると思ったのかもしれない。
灘高の強さって、東大に行くのが当たり前、同級生が知事だから自分もなれるかもしれないという「雰囲気」じゃないかなと思う。
それにしても「徳島県知事」「神奈川県知事」「三重県知事」「新潟県知事」が灘高出身者とはすごい。