名古屋市、SRT(新路面公共交通システム)を2026年に「名古屋駅=栄駅」に導入へ

出典 名古屋市

名古屋市は、2026年のアジア競技大会までに、名古屋駅から栄駅を結ぶ「東西ルート」に新たな路面公共交通システム「SRT」を実用化する方針を示した。

さらに、2027年には「名古屋駅=名城=栄駅=大須」の周回ルートの実用化を目標とする。

参照 中日BIZナビ https://biz.chunichi.co.jp/news/article/10/52972/

出典 名古屋市

「SRT」は(Smart Roadway Transit)の略で、バス型の新たな路面公共交通システムのこと。

  • (Smart)IT技術による快適な乗り心地やスムーズな乗降、洗練されたデザイン
  • (Roadway)路面を走ることで、まちの回遊性や賑わいを生み出す
  • (Transit)今までにない新しい移動手段

 

名古屋市がSRT(新路面公共交通システム)を導入する理由

名古屋の地下鉄などは、栄駅を中心に発達してきた。

しかし、2000年以降、JR名古屋駅に超高層ビルが過熱され、街の中心が栄駅から名古屋駅に移動してきた。

そのため、栄駅=名古屋駅の利用者が増加しており、現在の地下鉄で対応できなくなってきた。

また、名古屋駅から名古屋城に地下鉄で行く場合、乗り換えが必要だが、SRTを導入すれば名古屋駅から乗換が不要になる。

 

名古屋市営地下鉄の累積欠損金2,119億円

令和3年(2021年)の名古屋市営地下鉄の決算は単年度で39億円の赤字(経常収入721億円ー経常支出755億円)、累積欠損金は2,119億円の赤字となっている。

引用 名古屋市(一部加工)

名古屋市営地下鉄は新路線建設できない?

本来なら、名古屋駅=栄駅に地下鉄の新路線を建設するか、現状の地下鉄を拡張べきだが、上記のように名古屋市営地下鉄は単年度赤字、累積欠損金は2,119億円の赤字と経営状態が悪い。

そのため、1km300億円~400億円と言われる地下鉄の建設費を支出できないのではないか?

 

環状鉄道「地下鉄名城線」はJR名古屋駅に接続しない問題

名古屋地下鉄「名城線」は、栄駅を起点としており、JR名古屋駅に接続していない。

東京の山手線や大阪の環状線は、東京駅や大阪駅に接続しているので便利だ。

しかし、名古屋の環状鉄道「地下鉄名城線」は、JR名古屋に接続しないそのため、東京や大阪と比べて使い勝手が悪い。

このような名古屋の市内交通の欠点を補うために、SRT(新路面公共交通システム)を導入すると思われる。

 

名古屋市や愛知県の優先順位は正しいのか?

2022年11月にオープンした「ジブリパーク」の事業費は340億円で愛知県が負担した。

名古屋市も、名古屋城天守閣の木造復元に500億円を支出する。ちなみに耐震補強の場合は29億円。

名古屋駅=栄駅の距離は約2.4kmなので地下鉄の建設費は720億円~960億円となる。

地下鉄建設の場合は、国が建設費の3分の2を負担することが多いので、愛知県や名古屋市の負担は240億円~320億円程度と予想される。

 

観光客は木造天守を望んでいない

観光客の立場からすると、名古屋城が木造かどうかはどうでもいい。

むしろ、地下鉄の新路線を建設して、名古屋の市内交通が便利になった方が名古屋を訪問しようという気持ちになる。

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