出典 大阪市
2023年10月25日、大阪市は「難波千日前地区地区計画」を決定した。
髙島屋の東側の「なんさん通り」に面した土地をA地区とB地区に分け再開発する。
A地区には、なんば駅前広場及びなんさん通りの賑わい創出に寄与する「業務」「商業」「文化」「エンターテイメント」「宿泊」等の機能を導入する。
さらに、A地区には、屋内通路を設置し「なんさん通り」から「なんばグランド花月」までの歩行者動線を確保する。
容積率は最高10分の160(1,600%)となる。
当ブログまとめ
A・B地区の容積率 | 1,600% |
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A地区 | 三菱UFJ跡地(大阪メトロ・南海電鉄):敷地面積743㎡ 難波センタービル(関電不動産開発):敷地面積1,100㎡ 敷地面積合計1,843㎡(延床面積約30,000㎡) |
B地区 | Yes Nambaビル
敷地面積1,800㎡(延床面積約28,800㎡) |
出典 大阪市
なんさん通り(2023年6月撮影)
地下鉄なんば駅から「なんば駅前広場」「なんさん通り」への回遊性を確保するとともに、地下2階から地上2階の重層的なにぎわいを創出するため、地下街及びなんさん通りとの接続部に地下と地上をつなぐ立体的多目的広場(地下2階~地上2階)を整備する。
地図
難波千日前地区地区計画
名称 | 難波千日前地区地区計画 |
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所在地 | 大阪市中央区難波千日前、難波五丁目、浪速区難波中二丁目 |
施行面積 | 約1.0ha(道路を含む) |
敷地面積 | 約0.7ha(道路を含む) |
以下は当ブログの予想
大阪市や南海電鉄の難波再開発プランから予想してみます。
A地区
A地区は、三菱UFJ跡地(敷地面積743㎡)と難波センタービル(敷地面積1,100㎡)で敷地面積は約1,834㎡で、容積率が1,600%まで緩和されると延床面積3万㎡のビルを建設できる。
低層階は商業施設、中高層階はホテルとすると、高さは120m程度の規模になると思う。
B地区
B地区の敷地面積は約1,800㎡で、容積率が1,600%まで緩和されると延床面積2.9万㎡のビルを建設できる。
劇場と商業施設ならば、高さは80m程度ではないか?
整備効果
完成すると、南海電鉄「なんば駅」や大阪メトロ「なんば駅」からもアクセスが改善され、エリア全体の回遊性が高まると思う。
2025年の大阪・関西万博には完成が間に合わないかもしれない。
「南海と大阪メトロ」土地取得
名称 | 「南海と大阪メトロ」土地取得 |
所在地 | 大阪市中央区難波千日前12-24 |
敷地面積 | 743㎡ |
容積率 | 600%(当ブログ調べ) |
建ぺい率 | 80%(当ブログ調べ) |
発注者 | 南海電気鉄道 |
解体施工 | 南海辰村建設 |
労災保険関係成立票の期限 | 2022年9月30日 |
難波センタービル(2023年6月)
難波センタービル 概要
名称 | 難波センタービル「屋上他看板撤去工事」 |
所在地 | 大阪市中央区難波千日前12-22 |
階数 | 8階 |
竣工 | 2001年 |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
所有者 | 関電不動産開発(HPに記載) |
事業主 | 関電ファシリティーズ |
敷地面積 | 1,100㎡ |
容積率 | 600%(当ブログ調べ) |
建ぺい率 | 80%(当ブログ調べ) |
アクセス |
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出典 大阪市
南海電気鉄道株式会社の新中期経営計画(2022年~2024年)
エンターテイメントシティ2050Namba”(仮称)
~グレーターなんばビジョン戦略マップ~
エンターテイメントシティ界隈共創エリア
“エンターテイメントシティなんば”中核エリア。なんば広場が人・情報のハブの役割を果たし、伝統・文化の継承、ポップカルチャーの融合等エンタメが充実した大阪観光の中心地を目指す。
大阪市や南海電鉄の資料から、「なんさん通り」は、オフイスエリアではなく、エンターテイメントエリアとして再開発されると予想される。
大阪市や南海電鉄としては、なんば駅前広場・なんさん通りを整備し、なんば・心斎橋エリア全体の回遊施を高める狙いがある。
路地の様子(2023年6月)
狭い路地の向こうには、「なんばグランド花月」などがある。
しかし、アクセスが悪いために、もうひとつ発展していない感じがする。
したがって「なんさん通り」は、南海電鉄「なんば駅」とエンターテインメントエリアを結ぶゲートウェイのような再開発が期待される。