事業見直しへ
奈良県の山下真知事は2023年7月、南海トラフ地震の発生などに備えて同県五條市で進めていた大規模広域防災拠点の整備計画見直しに関連し、近隣に位置する南紀白浜空港や伊丹空港、八尾空港など既存の空港施設を大規模広域防災拠点として活用する案を示した。
以下は過去記事
出典 奈良県(一部加工)
奈良県は、今後発生が予想される「南海トラフ地震」などの大規模災害に備え、奈良県内のみならず紀伊半島全体をカバーする「奈良県大規模広域防災拠点(73ha)」を整備する計画を2021年6月にまとめた。
計画では1期、2期、3期と段階的に整備する。具体的には、2期で600m級滑走路を整備し、3期で2000m級滑走路で整備する方針。
出典 奈良県
1期の造成開始から20年後に3期が完成する予定なので、2000m級滑走路は、2040年以降となると予想される。
フェーズ | 内容 | 機材 | 費用 |
1期 | 5haの平場 |
|
240億円 |
2期 | 600m級滑走路 | ||
3期 | 2,000m級滑走路 |
|
720億円 |
http://www.pref.nara.jp/secure/250542/daikibo-plan-summary.pdf
出典 奈良県
地図
C-2輸送機の性能
出典 航空自衛隊 https://www.mod.go.jp/asdf/equipment/yusouki/C-2/index.html
C-2輸送機の性能
- 全幅 44.4m
- 全長 43.9m
- 乗員 2人~5人(+100人)
- 最大速度 マッハ0.82
- 航続距離 7,600km(20t搭載時)
- エンジン CF6-80C2×2基
- 製造者 川崎重工業
- 初飛行 2010年
- 運用開始 2016年
- 最短離陸滑走距離 500m
C-2輸送機の最短離陸滑走距離は500mで、舗装していない非舗装滑走路にも着陸できるので、2,000mの舗装した滑走路はオーパースペックのように思える。
ちなみに、南紀白浜空港の滑走路は2,000m×45m 1本で、ボーイング737型機(165座席)が羽田便を1日3往復運航している。