
| 年 | 投資資金 | 投資残高 | 利益 | 
|---|---|---|---|
| 2024年 | 1,900万円 | 2,500万円 | +600万円 | 
| 2025年 | 2,500万円 | 3,200万円(2025年10月まで) | +700万円 | 
| 合計 | 1,900万円 | 3,200万円(2025年10月まで) | +1,300万円 | 
2024年3月には投資残高が1,900万円に達したため、一粒万倍日に100万円を追加投資し、投資残高を2,000万円にしました。
2024年12月には、含み益やNISA・特定口座の売却益を含めて投資残高は2,500万円に到達しました。
2025年1月には、一旦ポジションを2,000万円にして投資を再開。2025年4月の相場下落時に、待機資金の500万円を追加投資しました。
そして2025年10月現在、投資残高は3,200万円となり、1年10か月で合計+1,300万円の利益を達成しました。(含み益・NISA売却益・特定口座売却益を含む)
| 投資期間 | 2024年1月~2025年10月現在(1年10カ月間) | 
|---|---|
| 投資資金 | 1,900万円(初期投資額) | 
| 投資残高 | 3,200万円(2025年10月) | 
| 投資利益 | +1,300万円(含み益・NISA売却益・特定口座売却益を含む) | 
| 投資利益率 | +68%(1年10カ月間) | 
| 月間平均利益 | +65万円 | 
| 運用利回り(単利) | 37.3% | 
| 運用利回り(複利) | 31.6% | 
投資利益を「モノの値段」に置き換えて考える人は、投資には向いていない。
たとえば、1,000万円を投資して1,200万円になったとき、「200万円の利益が出た。これで車が買えるな」と思ってしまう人は要注意だ。
投資の利益を具体的なモノの価値に置き換えると、どうしても「物欲」が刺激され、利益を確定したいという衝動に駆られる。だが売却してしまえば、結果的にその後に訪れる1,000万円の追加利益を取り逃す可能性がある。
投資において重要なのは、「今いくら儲かったか」ではなく、「資産をどこまで成長させられるか」という長期的な視点だ。
対策
例えば、金融資産が3,000万円あるとしよう。
このうち1,000万円を現金として手元に残し、2,000万円を投資に回す。
このように資金を分けておけば、たとえ投資で200万円の利益が出ても、「この利益で車を買おう」とは考えにくくなる。なぜなら、すでに現金で1,000万円の車をいつでも買える余裕があるからだ。
余裕資金を持つことで、「投資利益を使いたい」という衝動を抑えやすくなり、結果的により長期的・合理的な投資判断ができるようになる。投資とは、利益を得るたびに使うものではなく、資産を成長させるプロセスそのものを継続する行為だ。
投資は金融資産2,000万円から
投資は、まず金融資産2,000万円を確保してから始める─このように考えると、資金管理の基準が明確になる。
たとえば、金融資産が2,000万円ある場合、現金1,000万円・投資資金1,000万円というバランスがひとつの目安となる。
現金1,000万円を確保しておけば、生活費や緊急時の出費にも十分対応でき、精神的な余裕を持って投資に臨める。
一方で、残りの1,000万円を運用に回すことで、資産を増やす「攻め」の姿勢も維持できる。
このように、現金と投資の比率を明確に分けることが、焦りや欲に左右されない安定した投資行動につながる。
金融資産2,000万円までは、NISA口座で毎月3万円~5万円を積み立てる。
- 毎月3万円の場合 :2,000万円になるのは23年2ヵ月後(年利7%:元本834万円)
- 毎月5万円の場合 :2,000万円になるのは17年6ヵ月後(年利7%:元本1,050万円)
- 毎月10万円の場合:2,000万円になるのは11年3ヵ月後(年利7%:元本1,340万円)
- 毎月20万円の場合:2,000万円になるのは6年8ヵ月後 (年利7%:元本1,600万円)
- 毎月30万円の場合:2,000万円になるのは4年9ヵ月後 (年利7%:元本1,710万円)
一方、2008年のリーマンショックでは株価が最大57%下落し、回復には約5年を要しました。
そこで導き出されるのが以下の計算式です。
- 投資資金3,000万円
- 現金 1,500万円
- 合計 4,500万円
現金 1,500万円
合計 6,500万円
さらに配当利回りは年3~4%程度にとどまります。一方でインデックスファンドには、長期的に年10%を超える利回りを示しているものも少なくありません。
例えば、株主優待も、50万円投資して年間3,000~5,000円の特典では、利回りにして1%にも満たないのが実情です。
つまり、配当金や株主優待を目的とした投資は、長期的な資産形成の効率という面ではインデックス投資に劣る可能性が高いのです。
こんな投資系ユーチューバーは見ない
- 個別株・株主優待・配当金のキーワードがでてきたら、視聴をやめるべき
特に人気なのは以下のようなファンドです。
- S&P500インデックスファンド(アメリカの主要500社に投資)
- 全世界株式インデックスファンド(世界中の株式に分散投資できる)
どちらも長期的に右肩上がりの成長をしてきた実績があり、初心者でも安心して持ち続けられる商品です。
ただし、過去データでは10年~20年に1回は基準価格が50%下落しています。株式投資で利益を出すのは、予期しない「大暴落」に備えることが不可欠です。
すべてをインデックスファンドにするのも安心ですが、投資を楽しむ気持ちも大事です。そこで役立つのが「コアサテライト戦略」です。
- コア(約8割) → インデックスファンドで着実に増やす
- サテライト(約2割) → 個別株やテーマ型ファンドでちょっとリスクを取る
こうすることで「安定」と「楽しみ」を両立できます。失敗しても大きな痛手にはならず、成功すればリターンを少し上乗せできます。
「短期間で一気に増やす」投資はとても魅力的に見えます。
たとえば、1週間で100万円が120万円になったら嬉しいですよね。でも同じくらいの速さで、むしろそれ以上にお金が減るリスクもあります。
投資はマラソンのようなもの。コツコツ積み立てて、10年・20年かけて資産を大きくする方が結果的には確実です。焦らず、地道に続けることが一番の近道です。
ジョージ・S・クレイソンの『バビロンの大富豪』では、収入の一部を必ず自分のものとして確保することが最も重要とされています。具体的には収入の10分の1を貯蓄に回すことを推奨しています。
現代に置き換えると、月収30万円の人であれば3万円を先に貯蓄口座や投資口座に回すイメージです。この習慣を20〜30年間続けるだけでも、複利の力で資産は大きく育ちます。
実践ポイント
- 「残ったら貯める」ではなく「先に貯める」
- 給与振込時に自動で貯蓄口座に振替
- 少額でも構わないので毎月継続する
チャールズ・エリスの「敗者のゲーム」は、個人投資家が短期売買や市場タイミングに振り回されることで資産を減らす危険性を指摘しています。勝つよりも「負けないこと」を重視し、低コストで分散された長期投資が鍵です。
具体的には、インデックス投資やETFを使って市場全体に分散投資する方法が有効です。手数料を抑え、長期的に資産を増やすことで、5000万円を目指す道筋が見えてきます。
実践ポイント
- 低コストのインデックスファンドやETFを選ぶ
- 株式・債券を組み合わせた分散投資
- 市場の短期変動に惑わされず長期的に積立
トマス・J・スタンリーの『隣の億万長者』では、多くの富裕層は派手な生活をせず、収入の範囲内で堅実に生活していることがわかっています。高収入でも浪費が多ければ資産は築けません。
この考えを実践すると、収入の範囲内で生活し、余ったお金を貯蓄・投資に回すことが可能です。5000万円を目標にする場合、毎月の生活費をコントロールし、貯蓄率を高めることが不可欠です。
実践ポイント
- 高級品や見栄のための出費は控える
- 支出の管理と記録を徹底する
- 家族や周囲と価値観を共有し、浪費を防ぐ
3冊の共通点は、時間を味方にすることです。小さくても毎月積み立てること、長期投資でお金を働かせること、そして支出を抑えることを続ければ、複利の力で資産は雪だるま式に増えます。
例えば、毎月10万円を年利5%で20年間運用した場合、複利で約3,900万円になります。生活費の見直しや副収入でさらに上積みすれば、5000万円は現実的な目標です。
行動計画の作り方
- 収入の10~20%を先取り貯蓄・投資
- 長期分散投資を開始(インデックスファンド・ETF)
- 支出を記録して無駄を削減
- 定期的に資産状況を確認・見直し
- 目標額に応じて投資額を調整
これらを続けることで、日々の小さな行動が積み重なり、確実に5000万円への道が開けます。

 
  
  
  
  

