【2018年4月】大阪地下鉄民営化「大阪メトロ」の不動産戦略

国土交通省は2017年12月18日、大阪市から地下鉄事業を新会社「大阪市高速電気軌道株式会社」へ譲渡することを認め、許可状を交付した。

これにより、2018年4月1日の大阪市営地下鉄は民営化され「大阪メトロ」となる。

民営化されることで、地下鉄駅前を中心に不動産事業に本格的に参入し、大阪の再開発が活性化する可能性がある。
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大阪市営地下鉄の概要

名称大阪市営地下鉄
開業1933年
運営者大阪市交通局
総延長距離129.9km(ニュートラム含め137.8km)
路線数8路線(ニュートラム含め9路線)
駅数約100駅
軌道幅1,435mm
最高速度70km/hm
1日平均輸送人員291万人

大阪市営地下鉄は御堂筋線やニュートラムを含め9路線あり、総延長は約138kmで、1日平均298万人が利用する。

御堂筋線の年間黒字は362億円で日本一儲かっている地下鉄路線となっている。

 

大阪市営地下鉄路線別「1日平均輸送人員(2014年)」

(収支は2015年)

路線1日輸送人員収支開業路線距離
御堂筋線114万人+362億円1933年24.5km
谷町線50万人+63億円1967年28.1km
四つ橋線25万人+1億円1942年11.4km
中央線30万人+51億円1962年17.9km
千日前線19万人△28億円1969年12.6km
堺筋線31万人+24億円1969年8.5km
長堀鶴見緑地線16万人△41億円1990年15.0km
今里筋線6万人△41億円2006年11.9km
南港ポートタウン線(ニュートラム)7万人△6億円1981年7.9km
合計298万人+385億円137.8km

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なぜ民営化するのか?

大阪市営地下鉄は年間385億円の黒字経営で、経営が順調のように思える。なぜ民営化する必要があるのか?

 

赤字路線建設問題

御堂筋線は年間362億円の黒字路線だが、その黒字を使って、今里筋線のような赤字路線を建設する傾向にあった。

また、大阪市交通局は地下鉄とバスを運営しており、地下鉄の黒字でハス事業の赤字を補填するなど経営状態だった。

 

ホテル、レストラン事業への進出

大阪市営地下鉄は一部「駅ナカ」事業を行っているが、ホテルなどは経営していない。しかし、阪急、JR西日本、近鉄、南海、京阪など民間鉄道会社はターミナルにホテルなど運営している。

大阪市営地下鉄も民営化し駅前にホテルを運営できるようになると思われる。それにより鉄道の赤字路線の補填ができ、鉄道経営が安定する。

 

税収の増加

現在、大阪市営地下鉄は大阪市が保有するため固定資産税を納めていない。民営化することで不動産に対して固定資産税が課税され、大阪市の税収が増加する。

 

株式上場

新民間会社の株式は大阪市が100%保有する。将来的に株式を上場した場合、大阪市は上場利益を得ることができる。

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