出典 大阪府
大阪モノレールは1990年に開業し、現在は大阪府の主要道路「中央環状線」に沿う形で「大阪空港駅」~「門真市駅」までの「本線」21.2kmが開業している。
1998年には「万博記念公園駅」からの支線「彩都線」が部分開業し、2007年に「彩都西駅」までの6.8kmが延伸開業した。
2029年開業予定で「門真市駅~瓜生堂駅」(8.9km)の延伸する工事が進んでいるが、開業が4年遅れる見通しとなった。
工事区間の一部の地盤が想定以上に軟弱だったため工法の変更が必要となるため。
全体の事業費は1,050億円でインフラ部分の約786億円は国や大阪府が負担し、車両や電気システムなどのインフラ外部約270億円は大阪モノレールが負担するスキームだった。
しかし、国や大阪府などが負担するインフラ部分の事業費は約786億円から約1,436億円へと約650億円増加する見通しとなった。
さらに、堺市まで延伸する計画案(工期10年)も浮上している。
大阪モノレール (門真市駅の南)
建設区間 | 門真市駅 ~(仮称)松生駅~(仮称)門真南駅 ~ (仮称)鴻池新田駅 ~ (仮称)荒本駅 ~ (仮称)瓜生堂駅 |
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路線延長 | 約8.9km |
駅数 | 5駅 |
開業目標 | 2029年(4年遅れる見通し) |
事業主体 | インフラ部 :大阪府
インフラ外部:大阪モノレール株式会社 |
構造形式 | 複線高架形式(跨座式モノレール) |
事 業 費 | 約1,050億円(税込)→ 約1,700億円 |
変更前
延伸区間路線図
延伸区間
事業費内訳(以前の金額)
総事業費 | 1,050億円 | インフラ部分 | 786億円 | 支柱、桁、駅は大阪府が整備 |
インフラ外部 | 264億円 | 車両、信号、通信システム、駅務機器は大阪高速鉄道が担当 |
出典 大阪モノレール
出典 大阪府
2021年9月、大阪府は、延伸距離はそのままで、新設駅を4駅から5駅に増加させると公表した。
具体的には、現在の終点である「門真市駅」の次に(仮称)松生駅を新設する。
門真市駅からは約1.2km南、次の新駅「門真南駅」までは約1.4kmと思われる。
(仮称)松生駅の東側では、三井不動産が「ららぽーと門真」が2023年4月17日に開業した。
出典 大阪府
筆者撮影
名称 | (仮称)松生駅(大阪モノレール) |
所在地 | 大阪府門真市松生町地内 |
駅構造 | 島式ホーム構造 |
駅延長 | 約100m |
駅間 | 「門真市駅」まで約1.2km /「門真南駅」まで約1.4km |
出典 大阪府
出典 大阪府
接続駅:大阪メトロ鶴見緑地線「門真南駅」
出典 大阪府
接続駅:JR学研都市線「鴻池新田駅」
接続駅:近鉄けいはんな線「荒本駅」(大阪メトロ中央線)
接続駅:近鉄奈良線の新駅「瓜生堂駅(仮称)」を建設
出典 大阪モノレール
出典 大阪府
(仮称)瓜生堂車両基地
車両の増加に対応し、災害時には「万博車両基地」の代替機能として活用するため、(仮称)瓜生堂車両基地を整備する。
大阪モノレール延伸計画(出典 堺市)
2017年6月8日、「堺市、八尾市、松原市」3市は大阪府に対して「大阪モノレールを堺方面まで延伸する要望書」を提出した。
- 近鉄奈良線と接続する「瓜生堂駅(仮称)」から、南海堺駅まで約22km延伸する計画
- 費用は約2,000億円
- 2029年のモノレール延伸後、さらに10年以上かかると思われる
- これが完成すれば、大阪モノレールの総延長は大阪空港から堺市までの約50kmとなる